中尾晃一郎

中尾晃一郎（なかお こういちろう）

1968年6月26日生まれ。NHKに所属するアナウンサーです。

経歴と人物

岐阜県立岐阜高等学校を経て東京大学法学部を卒業後、1992年にNHKに入局しました。学生時代はボクシングに打ち込み、フェザー級で東京都ランキング6位という実績を残しています。アナウンサーとしての活動の傍ら、ラーメン、すし、おでんを好物としています。

これまでのキャリアと担当番組

中尾アナウンサーは、全国各地のNHK放送局で多様な報道、情報、スポーツ番組などに携わってきました。初任地は金沢放送局で、『おはよう金沢』や石川県内のニュースを担当しました。その後、熊本放送局、広島放送局、新潟放送局へと異動し、各地域に根ざしたニュース番組や情報番組を担当。広島では夕方の顔として『お好みワイドひろしま』のキャスターを務め、新潟では県内のニュースに加え、『新潟ニュースファイル』、『新潟発ふれっしゅ便』といった情報番組、さらには大相撲中継をはじめとするスポーツ中継も担当しました。

東京アナウンス室勤務時代には、活動の場を全国や首都圏へと広げました。『NHK BSニュース』では深夜帯のキャスターを務め、また『ふるさと自慢うた自慢＆ふるさと自慢コンサート』では司会を担当するなど、エンターテインメント分野にも携わりました。首都圏向けの番組である『ゆうどきネットワーク』や『首都圏ネットワーク』ではリポーターとして出演し、時には『首都圏ニュース845』の代行キャスターも務めました。

2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震では、災害発生直後に仙台放送局へ応援として派遣され、被災地の生活に欠かせない災害情報を中心に、ローカルニュースを通して現地の情報発信に尽力しました。これは、アナウンサーとしての重要な経験の一つと言えるでしょう。

その後、釧路放送局に勤務し、『ネットワークニュース北海道 釧路』や『ほっとニュース北海道 釧路』といった道東エリアのニュースを担当。地域に密着した報道に携わりました。

日本語センターへの出向期間中には、ラジオの全国ニュースを担当しました。『NHKきょうのニュース』や『NHKニュース（正午）』を、主に週末や祝日に担当し、全国に向けて正確なニュースを伝えました。

再び金沢放送局に勤務することになり、この時期には放送部副部長やコンテンツセンターアナウンスグループ統括といった管理職も兼務しました。後進のアナウンサーの指導にあたる傍ら、引き続き石川県内のニュース、『ニュースいしかわ845』、『ニュースいしかわ645』、『おはよう石川』といった定時ニュース、情報番組を担当。また、『さらさらサラダ・石川』や『かがのとイブニング』といった金沢放送局制作番組の編集責任者（編責）も務め、番組制作にも深く関わりました。金沢放送局からの緊急報道にも対応するなど、現場と組織運営の両面で貢献しました。

現在の活動

現在は岐阜放送局に勤務しており、アナウンスグループの統括として局内のアナウンス業務全体の管理・指導にあたっています。管理職としての役割を担う傍ら、現場でも活躍しており、夕方の地域情報番組『まるっと!ぎふ』ではキャスターを瀬戸光アナウンサーと隔週で担当しています。また、『みのひだ情報局』の編集長や、岐阜放送局が制作する番組の編集責任者も務めるなど、多岐にわたる業務を兼任しています。地域に根ざした情報発信の要として、岐阜県民に信頼される存在となっています。

中尾晃一郎アナウンサーは、学生時代のスポーツ経験で培った集中力と粘り強さを活かし、これまでのキャリアを通じて、地方局での地域密着型報道から、全国放送、緊急時の対応、そして組織の管理・運営まで、幅広い経験を積んできました。その経験と実績は、現在勤務する岐阜放送局での業務にも存分に活かされています。地域に貢献するアナウンサーとして、今後のさらなる活躍が期待されています。

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