中尾輝

中尾 輝 (なかお ひかる)について

中尾輝は1994年9月14日生まれで、愛知県名古屋市南区出身の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、左投左打の選手として知られています。プロ入り以前から、その実力で注目を集めてきた中尾の野球人生について詳しく見ていきましょう。

経歴

プロ入り前

中尾は、春日野小学校4年生の時に野球を始めました。中学校時代は津島ボーイズに在籍し、そこで基礎を築きました。杜若高等学校では1年生の秋からベンチ入りし、3年生の夏には県大会で16位に入るなど、確かな成績を残しました。残念ながら、甲子園には出場した経験はありませんが、その後名古屋経済大学に進学。

名古屋経済大学では大学野球2部リーグで活躍し、1年目からの登板を果たしました。2年春からは先発投手として活躍し、3年秋の試合では驚異の14奪三振を記録するなど、その才能が開花。4年秋には愛知工業大学との試合で11三振を奪って完投しました。これにより、「2部リーグの逸材」としてスカウトの目に留まり、NPBへの道が開かれました。

プロ入り後

2016年のNPBドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズから4位指名を受け、契約金4500万円、年俸700万円で入団しました。背番号は13に決まり、プロ野球選手としての本格的なキャリアが始まります。

2017年には初登板を果たしました。6月8日に福岡ヤフオク!ドームでの福岡ソフトバンクホークス戦で、一軍初先発を経験し、一軍公式戦にはその後2試合に登板。二軍では26試合に出場し、3勝6敗3セーブ、防御率6.96という成績を収めました。さらに、11月には台湾で開催されるアジアウインターベースボールリーグにNPBイースタン選抜として出場。

2018年には開幕から一軍に帯同し、4月8日に読売ジャイアンツ戦でプロ初勝利を記録します。その後はセットアッパーとして活躍し、54試合に登板してチームの成績向上に大いに貢献しました。

その後、2019年には一般女性と結婚しプライベートが充実する一方で、コンディション不良に苦しみ、12試合の登板にとどまりました。さらに2020年は5試合の登板、2021年には一軍登板なしでシーズンを終え、10月に戦力外通告を受け、現役を引退することが決まりました。

現役引退後

引退後は地元名古屋の社会人野球チーム「TJクラブ」にコーチとして参加することになり、後進の指導に貢献。自身の経験を生かした野球教室を開くなど、地域の野球振興に関わっていくことが期待されています。

選手としての特徴

大学時代には最速151km/hを記録し、ストレートを中心にスライダーやフォークといった変化球を駆使して打者に立ち向かう投手でした。特にスライダー、フォークといった多彩な変化球が学生時代から注目を集めていました。

母親は名古屋市内で居酒屋を営んでおり、地元ファンが集う場でもあったため、野球への情熱は家庭環境でも育まれていたと言えます。

まとめ

プロ野球選手としての成功と厳しい時間を経て、中尾輝は新たな道を歩んでいます。引退後の活動も注目です。

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