中山理々

中山理々（なかやま りり）

中山理々（1895年5月20日 - 1981年7月27日）は、東京都出身の日本の宗教家であり、実業家としても活躍した人物です。浄土真宗東本願寺派の法善寺住職を務め、その宗教的指導力と幅広い活動で知られています。

生涯

中山理々は、東京大学文学部哲学科を卒業後、宗教家としての道を歩み始めました。東本願寺派の僧侶として、法善寺の住職を務める傍ら、仏教界の要職を歴任しました。特に、国際的な視野を持ち、世界平和の推進に尽力したことで知られています。

日本仏教鑚仰会理事長、世界宗教者平和会議日本委員会常務理事、ガンジー平和連盟理事長など、数々の要職を歴任し、宗教の垣根を越えた平和活動を積極的に展開しました。また、実業家としての顔も持ち、東京博善社の社長や仏教タイムスの社長を務め、社会貢献にも力を注ぎました。真宗大谷派宗議会議員としても、宗派の発展に貢献しました。

思想と活動

中山理々の活動は、単に仏教の教えを広めるだけでなく、それを社会の平和と福祉に役立てるという強い意志に基づいています。国際的な仏教者として、世界各地で宗教間の対話や協力を促進し、平和構築に尽力しました。

著書を通じて、自身の思想や経験を広く社会に伝えようとしました。『人間をひとまわり大きくする本 - 肚をつくる信念をつくる心をつくる』では、人間の内面的な成長を促すための具体的な方法を提示し、『東本願寺問題』では、宗派の抱える問題点や改革の必要性を提起しました。また、『砂漠に叫ぶ』では、社会の不条理や人間の苦悩を鋭く批判し、『あるがままに生きる - 焦るな・嘆くな・心配するな』では、現代社会を生きる人々に心の安らぎを与えるようなメッセージを発信しました。

著作

『人間をひとまわり大きくする本 - 肚をつくる信念をつくる心をつくる』（日新報道、1976年）
『東本願寺問題』正・続（名著普及会、1978年）
『砂漠に叫ぶ』1～3（名著普及会、1978年）
『あるがままに生きる - 焦るな・嘆くな・心配するな』（日新報道、1979年）

記事・出典

CiNii>中山理々
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コトバンク2

参考文献

コトバンク：https://kotobank.jp/word/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E7%90%86%E3%80%85-1671427
* コトバンク：https://kotobank.jp/word/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%20%E7%90%86%E3%80%85-1671428


中山理々は、宗教家、実業家として多岐にわたる活動を通じて、社会に貢献した人物でした。その生涯は、現代社会においても多くの示唆を与え、後世に語り継がれるべき遺産と言えるでしょう。

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