中山賀博

中山賀博（なかやま よしひろ）

日本の外交官であり、元駐フランス特命全権大使である中山賀博は、1914年（大正3年）1月30日に広島県で生まれ、2003年（平成15年）7月21日に89歳で亡くなりました。

生涯

中山賀博は、1914年に幾太郎の二男として誕生しました。1938年（昭和13年）には東京帝国大学法学部を卒業し、その後、官僚としてキャリアをスタートさせます。

1956年（昭和31年）には通商産業省（現・経済産業省）の通商局次長に就任し、経済分野での手腕を発揮しました。その後、1961年（昭和36年）には外務省に移り、経済局次長、1963年（昭和38年）には経済局長を歴任しました。これらの役職を通じて、国際経済に関する深い知識と経験を培いました。

1966年（昭和41年）には駐南ベトナム大使に任命され、激動の時代における外交の最前線で活躍しました。その後、1967年（昭和42年）には駐ジュネーヴ国際機構大使に就任し、国際的な舞台での交渉や調整能力を発揮しました。

1970年（昭和45年）には、外交官としてのキャリアの頂点とも言える駐フランス大使に任命されました。フランスとの関係強化に尽力し、両国間の友好関係の発展に大きく貢献しました。1975年（昭和50年）に退官するまで、外交官として多岐にわたる分野で重要な役割を果たしました。

退官後も、その豊富な経験と知識を活かし、実業界や各種団体で活躍しました。新潟鉄工所顧問、日仏賢人会議日本側座長、中東調査会理事長、ホテルオークラ取締役などを歴任し、幅広い分野で社会に貢献しました。

2003年（平成15年）7月21日、呼吸不全のため東京都青梅市の病院で亡くなりました。

受章・受賞

1989年（平成元年）11月には、長年の功績が認められ、勲一等瑞宝章を受章しました。

人物

中山賀博は、その卓越した外交手腕と、温厚な人柄で多くの人々に慕われました。国際情勢に対する深い理解と、卓越した交渉能力により、数々の難題を解決に導き、日本の外交に大きく貢献しました。

参考文献

* 交詢社 第69版 『日本紳士録』 1986年


中山賀博は、日本の外交史にその名を刻む偉大な人物の一人です。

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