中山道 (テレビ番組)

テレビ東京で深夜に放送されたバラエティ番組『中山道』（なかやまどう）は、俳優・タレントの中山秀征を冠に据え、2期にわたって放送されました。第1期は2004年4月1日から同年9月30日まで、第2期は2005年4月7日から同年9月29日までの期間、視聴者に届けられました。本番組はダイナシティの一社提供番組として制作されました。

番組は、中山秀征を筆頭とするレギュラー出演者たちが各地でのロケに赴き、様々な企画に挑戦する様子を映し出すスタイルを採っていました。深夜帯ならではの自由な雰囲気が特徴で、特にレギュラー陣の掛け合いが番組の核となっていました。番組の構成には期間によって変化があり、第1期では毎回ゲストを招いていましたが、続く第2期では基本的にレギュラーメンバーのみで番組が進行されました。

『中山道』の最も際立った特色として、男性出演者から繰り出される性的なジョークや下ネタ発言と、それに対する女性出演者たちのリアクションを楽しむという構図が挙げられます。こうしたきわどい内容は、当時の深夜バラエティならではのものでした。興味深いことに、番組に登場する女性陣は、必ずしもそうした言動に対して露骨な嫌悪感を示すわけではありませんでした。中でも眞鍋かをりは、ただ受け流すだけでなく、自らも性的なニュアンスを含む言葉で返すなど、積極的に絡んでいく一面を見せました。

番組内で行われた企画の中には、特に衝撃的な内容のものもありました。最たる例が「マンピコ」と称された企画です。これは、女性器や男性器がある特定の体の位置をピコピコハンマーで叩くというもので、しかもその実行タイミングは出演者自身の判断に委ねられていました。このような直接的で過激な表現は、第2期よりも第1期の方がより多く見られた傾向にあります。また、眞鍋かをりが（遠回しな表現ではあったものの）「濡れました」といった趣旨の発言をしたことも、番組の奔放な雰囲気を物語るエピソードとして記憶されています。

放送時間は、第1期が木曜日の25時00分から25時30分まで、第2期が木曜日の25時30分から26時00分までと、それぞれ異なる時間帯に設定されていました。どちらの期間も、日付としては金曜日の未明にあたります。

番組を支えたレギュラー出演者には、中山秀征、ビビる大木、眞鍋かをり、若槻千夏といった面々が名を連ねました。また、ジャーナリストの鳥越俊太郎も不定期で番組に登場し、バラエティ番組としては異色の彩りを加えていました。前述のように、第1期には毎回異なるゲストが出演していました。

番組放送にまつわる興味深いエピソードもいくつか存在します。例えば、レギュラーだった眞鍋かをりが、番組の収録中に突然姿を消すことがありました。これは、彼女が並行して出演していたNHKの番組収録に向かうためであり、本人曰く「NHKが優先」だったとのことです。また、第2期においては、当日の番組内容を告知する予告編が、本編が始まる30分以上前に放送されていた『娘DOKYU!』の直後に流されていました。

提供CMに関しても特筆すべき点があります。ダイナシティの一社提供だった本番組ですが、CMは常に番組の後半にまとめて流されていました。2005年6月頃には、提供元であるダイナシティが不祥事を起こした影響で、一時的にCMが公共広告機構（当時）の広告に差し替えられる事態も発生しました。

関連番組としては、本番組と同じ出演者が参加していたテレビ朝日の特別番組『鳥越道場』があります。また、番組ホームページも開設されていたようです。

『中山道』は、レギュラー陣の個性と、深夜番組ならではの過激な企画、そして特に下ネタという要素を前面に出した独特のスタイルで、短い期間ながらも一部に強い印象を残したバラエティ番組でした。

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