中岳 (九重山)

中岳（なかだけ）

中岳は、大分県竹田市（旧久住町）にそびえ立つ、九重連山を構成する火山の一つです。その標高は1,791mに達し、九重連山の中で最も高いだけでなく、九州本土における最高峰の山としても知られています。ただし、九州地方全体でみると、最高峰は鹿児島県屋久島の宮之浦岳（標高1,936m）となります。

概要

中岳は、その標高の高さから、多くの登山者に親しまれています。かつて、九重連山の主峰とされていたのは、久住山（標高1,786.58m）や大船山（標高1,786.3m）でした。しかし、登山者の増加に伴い、山頂の崩落などが起こり、これらの山の標高は徐々に低くなりました。1980年の再測量によって、それまであまり知られていなかった中岳が、九重連山の最高峰であることが確認されました。

中岳は、久住山への縦走路の途中に位置しており、登山ルートの一部として組み込まれることが多いです。この縦走路には、御池の避難小屋があります。この避難小屋は、2006年に屋根が破損し使用不能となりました。一時、撤去も検討されましたが、登山者の安全を確保するため、改修されることになりました。改修工事は2009年から開始され、登山者にとってより安全で快適な休憩場所が提供されるようになりました。

中岳は、その美しい自然景観と登山ルートの多様さから、多くの登山愛好家を魅了しています。春にはミヤマキリシマが咲き乱れ、秋には紅葉が山を彩るなど、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。登山ルートは、初心者から上級者まで楽しめるように整備されており、多くの登山者がそれぞれの体力や経験に合わせて登山を楽しんでいます。

中岳への登山は、自然の美しさを満喫するだけでなく、山頂からの壮大な景色を楽しむことができる貴重な体験となるでしょう。九重連山を訪れる際には、ぜひ中岳への登山を検討してみてください。

脚注

* 九重山 - 気象庁

外部リンク

九重山 気象庁

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