中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ

『中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ』は、シンガーソングライター中島みゆきがパーソナリティを務め、ニッポン放送で2013年4月15日から2018年 9月17日まで放送されたラジオ番組です。毎月1回、月曜3時 - 5時（日曜深夜）に放送される「オールナイトニッポン」の関連番組として、多くのリスナーに親しまれました。

番組の誕生

番組がスタートするきっかけは、2013年2月に放送された「オールナイトニッポン45時間スペシャル」でした。45周年を記念したこの特番で、中島みゆきは2月24日の深夜3時から1時間、一夜限りの「オールナイトニッポン」を担当。

その際、「今年4月からニッポン放送で月イチ『オールナイトニッポン』をやらかしまーす!」と発表し、レギュラーパーソナリティとして、1987年以来のオールナイトニッポンへの復帰を果たしました。

番組の終焉とその後

5年半にわたって放送された番組は、2018年8月20日の放送で、9月17日が最終回となることが発表されました。終了の理由は、中島みゆきのライフワークである「夜会」の準備など、多忙なスケジュールによるものでした。

最終回では、中島みゆき自身が「ラジオパーソナリティとしての引退ではない」と語り、リスナーに別れを告げました。番組の最後は、北海道胆振東部地震からの復興を願うメッセージと共に、リクエスト曲『時代』が流れ、5年半の歴史に幕を閉じました。

番組終了後、リスナーからの要望に応え、2018年12月には上柳昌彦をナビゲーターに迎えた4日連続の総集編が放送されました。また、2019年4月からは、高嶋ひでたけによって「オールナイトニッポン月イチ」シリーズが引き継がれています。

放送時間とネット局

番組は毎月1回、月曜3:00 - 5:00（日曜深夜）に生放送されました。ニッポン放送をキー局として、全国のラジオ局で放送されましたが、各局の事情により、放送休止となる場合もありました。

2013年と2014年には、それぞれ年間総集編が関東ローカルで放送され、過去のコーナーや中島みゆきの楽曲が紹介されました。

番組の特徴

番組では、リスナーからのハガキをメインに、メールも受け付けていました。中島みゆきは、ハガキを重視する姿勢を示しつつも、生放送ならではの企画やハプニングには、メールでの反応も積極的に取り入れていました。

番組構成は、3時台を「深夜放送テイスト」、4時台を「早朝放送テイスト」と分け、時間帯によって異なる雰囲気を演出していました。また、番組の最後には、リスナーからのリクエスト曲を流すのが恒例となっていました。

個性的なコーナーの数々

番組には、リスナー参加型のコーナーが多数存在しました。

- 今月のお題：月替わりのお題にまつわるエピソードを募集。
- 何でこげなところに！？：思わぬ場所から出てきたモノに関するエピソードを紹介。
- ネガティブ川柳：リスナーの身に起きたネガティブな出来事を川柳で表現。
- 真夜中のツヤ話：男女間のちょっと間抜けなエピソードを募集。
- 真夜中の告白：リスナーの懺悔や内緒話を告白してもらう。
- 今日のニャンコ→今月のニャンコ：リスナーから寄せられたペットに関するエピソードを紹介。
- お弁当物語：お弁当にまつわるエピソードを募集。
- 夜明けのリベンジ：リスナーの失敗談や残念なエピソードを紹介。
- ともの・うまお：リスナーの本名にまつわるエピソードを紹介。
- 働きながら聴いています！→真夜中に働いています！：深夜に働くリスナーを応援。
- 今週のヤマ場：リスナーの重要な予定を紹介し、中島みゆきが応援または煽る。
- 青い選曲シリーズ：中島みゆきの楽曲のカバーソングを放送。
- 中島みゆきのカヴァーソング(仮)→中島みゆきの世界歌謡祭→中島世界歌謡祭：国内外のアーティストによる中島みゆきのカバーソングを放送。
- 全国のお天気コーナー：全国の天気を読み上げ、その土地にまつわる曲を流す。

これらのコーナーは、中島みゆきとリスナーとの距離を縮め、番組を盛り上げる要素となりました。

まとめ

『中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ』は、中島みゆきの個性的なパーソナリティと、リスナーとの温かい交流が魅力のラジオ番組でした。5年半という短い期間でしたが、多くのリスナーの心に深く刻まれ、ラジオ史に名を残す番組となりました。

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