中島パーキングエリア

概要

阪神高速道路5号湾岸線上に設けられた「中島パーキングエリア（PA）」は、大阪府大阪市西淀川区に位置しています。この施設は、大阪湾の海上という全国的にも珍しい立地にあることが大きな特徴です。中島出入口に隣接して設けられていますが、PAの施設を利用した後に中島出入口へ進むことや、中島出入口からPAへ立ち寄ることはできません。

建物は地上2階建ての構造となっており、高速道路の利用者が快適に休憩し、リフレッシュできるような設備が各階に配置されています。

施設詳細

中島PAで提供されるサービスや設備は、進行方向（神戸方面行きか泉佐野方面行きか）によって異なります。それぞれの施設は独立して設置されています。

神戸方面行き

神戸方面へ向かう車両向けのPAには、以下のような設備が整備されています。

駐車場: 大型車19台、小型車40台、身障者用2台分のスペースが用意されています。
トイレ: 男性用の個室は4室（うち和式1室、洋式3室）、小便器は9基です。女性用個室は9室（うち和式2室、洋式7室）です。加えて、同伴男児用トイレが1室、バリアフリーに対応した多機能トイレが1室（1階のみ）設置されています。
商業・飲食施設: コンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」が朝6:00から夜23:00まで営業しており、飲食物や旅行用品などを購入できます。各種自動販売機も利用可能です。
休憩・サービス: 2階には展望スペースがあり、ソファ席から大阪湾の壮大な景色を眺めながら休息できます。1階にはスタンプ台、授乳室、ベビーベッド、ベビーチェア、喫煙コーナーなどが設けられています。最新の交通情報を確認できる道路交通情報ターミナルや、無線LANも利用可能です。
その他設備: 西日本の高速道路会社が管轄する施設としては初めて導入された電気自動車（EV）用の急速充電器が設置されています。また、郵便ポスト「グリーンポスト」、利用者の案内やサポートを行うコンシェルジュ室、緊急時に使用するAED（自動体外式除細動器）、そして外国人観光客を対象とした「JNTO認定外国人観光案内所」も備えられており、多様な利用者のニーズに対応しています。

泉佐野方面行き

泉佐野方面へ向かう車両向けのPAは、2025年2月26日に供用が開始された新しい施設です。

駐車場: 小型車25台、大型車9台、特大車2台、二輪車4台、身障者用2台分の駐車スペースがあります。
トイレ: 男性用の個室は3室、小便器は9基です。女性用個室は9室です。バリアフリー対応の多機能トイレ（バリアフリートイレ）は2室設けられています。
休憩・サービス: 無料で利用できる休憩所があり、運転の疲れを癒やすことができます。乳幼児設備（授乳室など）も完備。自動販売機を中心とした簡易的なコンビニエンスストアもあります。道路交通情報ターミナルや無線LANも利用可能です。
* その他設備: 緊急時に使用するAED（自動体外式除細動器）が設置されています。また、ETC利用証明書の発行が可能なプリンターも備えられています。

沿革

中島パーキングエリアは、1994年 4月2日にその営業を開始しました。開業後も施設の改良が続けられ、2008年 6月30日にはトイレ設備が全面的にリニューアルされ、より快適な空間となりました。翌年の2009年 4月25日には、休憩施設や当時のレストランが改修されるとともに、画期的なサービスとして無料の電気自動車用急速充電器が設置されました。その後、商業施設が入れ替わり、2020年 5月1日には現在のコンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」がオープンしました。そして、2025年2月26日には、これまで神戸方面行きのみだった施設に加えて、泉佐野方面行きの施設が新たに供用を開始し、阪神高速5号湾岸線の両方向から利用できる重要な休憩ポイントとなりました。

隣接区間

阪神高速5号湾岸線において、中島パーキングエリアは神戸方面に向かう場合、中島出入口（5-04, 5-05）を過ぎた先に位置し、PAの次には尼崎東海岸出入口（5-06）が続きます。

特徴

中島パーキングエリアは、大阪湾の海上という特殊な立地、西日本地域で初めて導入された電気自動車用急速充電器、そして利用者がゆったりと大阪湾の景色を楽しめる展望スペースなど、多くの際立った特徴を持つ施設です。神戸方面と泉佐野方面では一部の設備が異なりますが、いずれもドライバーや同乗者が安全かつ快適に休憩し、旅を続けるための重要な拠点となっています。特に泉佐野方面施設の開業により、阪神高速5号湾岸線の利用者は、どの方面へ走行する場合でも便利な休憩施設を利用できるようになりました。

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