阪神高速5号湾岸線

阪神高速5号湾岸線の詳細

阪神高速5号湾岸線（はんしんこうそく5ごうわんがんせん）は、大阪府大阪市住之江区の4号湾岸線から兵庫県神戸市の第二神明道路北線へ至る路線です。この路線は、大阪湾を沿って阪神間をつなぐ重要な道路として設計されています。現在、湾岸線8期（駒ヶ林南出入口から名谷JCTまでの6.4キロメートル）は、未供用の部分が多く残されています。また、9期（六甲アイランド北出入口から駒ヶ林南出入口までの14.5キロメートル）についても工事が着手されているものの、未開通の状態が続いています。

概要と運行状況

この高速道路は、3号神戸線に次ぐ阪神間の第二ルートとして機能することを目的に建設されています。4号湾岸線との接続によって大阪湾岸道路としての役割を果たしていますが、現在は未開通区間が存在しており、全体としては稼働の厳しい状態です。特に名谷JCTから垂水JCT間は、第二神明道路北線の一部として機能しており、料金は徴収されていません。この区間では16車線の高架道が予定されており、一般的な阪神高速道路に比べて最高速度は80キロメートル毎時とされています（名谷JCTから垂水JCT間は50キロメートル毎時）。

歴史的背景

阪神高速5号湾岸線には豊富な歴史があり、1991年に南港北出入口から中島出入口までの区間が開通しています。その後、1994年に中島出入口から六甲アイランド北出入口までが開通し、1998年には名谷JCTから垂水JCTまでが供用開始となりました。しかし、1995年に発生した阪神大震災の影響で一部区間は通行不可能になり、復旧までに多くの時間を要しました。

2009年には、8期及び9期の都市計画が決定。特に9期の計画は、神戸港を横断する必要があり、関連団体との調整が進まず長期間進展が見られない状況にあります。政治的な影響もあり、未開通区間の整備は棚上げ状態となり、さらに公共事業の見直しが行われたことも影響しているとされています。

今後の見通し

2014年からの整備に向けた計画では、阪神高速道路事業と国直轄事業を組み合わせた形で進めることが検討されています。最近の報道によると、神戸市内の約14.5キロメートル区間の建設費の負担割合について合意がなされたことにより、近い将来に整備が進むことが期待されています。

国土交通省は、2018年にこの区間の起工式を行い、事業費は約5000億円、完成までには10年を見込んでいるとのことです。これにより、交通の利便性が向上すると期待されており、阪神間の交通環境にも大きな影響を与えることでしょう。

結論

阪神高速5号湾岸線は、その開通に向けた様々な課題を抱えつつも、未来に対する希望を持って計画が進行しています。早期の全線開通が叶うことによって、阪神間のさらなる発展が期待されます。

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