中川橋 (東京都)

中川橋について

中川橋（なかがわはし）は、東京都葛飾区の亀有と新宿地区を結ぶ重要な道路橋です。この橋は中川に架かっており、東京都道467号千住新宿町線（都市計画道路補助第136号線）の沿線に位置しています。中川橋は、地域の交通ルートの一部として多くの利用者に重宝されています。

歴史的背景

この地にはかつて、新宿の渡しという渡船が存在していましたが、1884年（明治17年）12月に新宿町と亀有村の住民が建設資金を出し合い、仮橋が完成しました。これは明治天皇の行幸に合わせたもので、その後、渡し船は廃止されました。次の年には新設された本橋が開通し、通行料が徴収される賃取橋として利用が始まりました。

1933年（昭和8年）には2代目となる鋼橋が架設されましたが、時代と共に交通量が増加し老朽化が進んだため、1993年（平成5年）からは橋の架け替え工事に着手されました。しかし、用地買収に伴うトラブルのため、工事が1995年（平成7年）度に一時中断しました。

その後、2000年（平成12年）に工事が再開され、総事業費約28億円をかけた結果、2008年（平成20年）3月10日に新橋が一般開放されました。旧橋は2003年（平成15年）に撤去されることとなり、新しい橋が完成するまでの間、仮設橋が2002年（平成14年）3月に設置されていました。

橋の構造

現在の中川橋は上路式連続鋼鈑桁橋として設計されています。具体的な仕様は以下の通りです：

• - 橋梁形式：上路式連続鋼鈑桁橋
• - 橋長：120.6メートル
• - 幅員：15.0メートル
• - 有効幅員：車道8.2メートル、歩道3.0メートル（両側に設置）
• - 最大支間長：47.0メートル
• - 施工主体：東京都

周辺の施設

中川橋の近隣には多くの施設が点在しています。例えば、アリオ亀有、葛飾区立新宿小学校、立増寺、宝蓮寺、旧新宿町役場跡地などがあり、地域住民や訪問者にとって便利なエリアとなっています。また、環七通りも近く、交通アクセスが良いことが特徴です。

隣接する橋

中川橋の上流には飯塚橋、JR常磐線中川橋梁、下流には中川大橋や京成本線中川橋梁があります。これらの橋との位置関係も、地域の交通において重要な役割を果たしています。

中川橋は単なる交通手段だけでなく、その誕生からの歴史や周囲の環境とも相まって、葛飾区における重要なランドマークとなっています。

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