中播磨県民センター

中播磨県民センター（なかはりまけんみんセンター）

中播磨県民センターは、日本の都道府県である兵庫県が地域における行政事務を円滑に行うために設置している出先機関の一つです。主に姫路市およびその周辺地域を管轄しており、県民サービスの提供や地域振興、県政情報の提供など、多岐にわたる役割を担っています。事務所は兵庫県姫路市の兵庫県姫路総合庁舎を本庁とし、神崎郡福崎町には福崎庁舎が置かれています。

沿革

当センターのルーツは、第二次世界大戦中の1942年（昭和17年）に設けられた神飾（かみしか）地方事務所にさかのぼります。この事務所は、当時の神崎郡と飾磨郡の地域を行政区域としていました。その後、行政機構の再編が進み、1975年（昭和50年）には、この神飾地方事務所が西播磨地域の他の三つの地方事務所と合併する形で、西播磨県民局（第一次）が発足しました。

2000年（平成12年）には、兵庫県における県民局体制の見直しが行われ、従前の6局体制から10局体制へと増設するための県民局設置条例の改正が実施されました。この再編に伴い、2001年（平成13年）4月1日付で、従来の西播磨県民局の管轄区域が西播磨地域と中播磨地域に分割されることとなりました。分割されたうち、中播磨地域を管轄する機関として、分割前の西播磨県民局が使用していた姫路総合庁舎に新たに中播磨県民局が設置されました。

その後、管轄区域にも変更がありました。2006年（平成18年）3月27日、それまで西播磨県民局（赤穂郡上郡町に所在、第二次）の管轄下に置かれていた旧宍粟郡安富町が、この日をもって姫路市に編入合併されたためです。これに伴い、中播磨県民局と西播磨県民局との間で管轄区域の境界が改められ、旧安富町域は中播磨県民局の所管となりました。

県民センターへの改組

2013年（平成25年）、兵庫県は県民局体制のさらなる見直しに着手しました。この時公表された再編案では、中播磨県民局と阪神南県民局（尼崎市）の二つの県民局について、管轄区域内に中核市があり、多くの行政権限が既に県から市へ移譲されていることを理由に廃止し、機能を近隣の県民局へ統合することで8局体制とする計画が示されました。この案では、中播磨県民局は再び西播磨県民局と統合される予定でした。

しかし、この県民局廃止案に対しては、県議会だけでなく、対象となる両県民局の管轄区域に含まれる市町議会からも強い反発が相次ぎました。特に、尼崎市や西宮市、姫路市といった中核市以上に多くの権限が県から移譲されている神戸市を管轄する神戸県民局が廃止対象に含まれていないのは不公平であるとの批判が寄せられました。これらの意見や批判を受け、県は当初の廃止統合方針を見直し、神戸県民局を含む三つの県民局について、その規模を縮小し「県民センター」へと改組する方針へと改めました。この方針に基づき、2014年（平成26年）4月1日付で中播磨県民局は中播磨県民センターへと移行し、現在に至っています。

管轄区域

中播磨県民センターが行政事務を担う地域は以下の市町です。

姫路市
神崎郡
神河町
市川町
福崎町

組織

中播磨県民センターの内部組織は、主に以下の部署で構成されています。他の都道府県で保健所に相当する機能を持つ健康福祉事務所も、当センターの管轄下に置かれています。また、県民センターへの移行に伴い、西播磨県民局から光都農林水産振興事務所および光都土木事務所の一部業務が当センターへ移譲・統合されました。

姫路総合庁舎内の組織

総務企画室
県民室（かつて設置されていた環境課の業務は西播磨県民局県民交流室へ移譲されました）
姫路県税事務所
姫路農林水産振興事務所
姫路土地改良センター
姫路農業改良普及センター
姫路土木事務所
播磨西教育事務所

福崎庁舎内の組織

姫路土木事務所福崎事業所

その他の管轄施設

中播磨健康福祉事務所
姫路港管理事務所

所在地・交通アクセス

姫路総合庁舎

所在地：兵庫県姫路市北条1-98 郵便番号 670-0947
アクセス：JR姫路駅より南東方向へ徒歩約10分です。

福崎庁舎

* 所在地：兵庫県神崎郡福崎町西田原1994-4 郵便番号 679-2204

中播磨県民センターは、地域の皆様にとって身近な県の行政窓口として、様々なサービスを提供しています。詳細な情報や各種手続きについては、公式ウェブサイトで確認できます。

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