中日本興業

中日本興業株式会社について

中日本興業株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く映画興行会社です。名古屋証券取引所メイン市場に上場しており、地域の方々に親しまれる映画館の運営を行っています。

歴史

1954年7月23日に設立された中日本興業は、1955年に「名古屋グランド劇場」を開業したのを皮切りに、数々の映画館を運営してきました。1961年には名古屋証券取引所に株式を上場し、その後も事業を拡大。1988年には「シネラマ名古屋」と「セントラル劇場」を「名古屋ピカデリー1・2」に改称するなど、時代の変化に合わせて劇場名や運営体制を変化させてきました。2000年代に入ると、老朽化した劇場の閉鎖や、新たなシネマコンプレックスの開業を積極的に進めています。2007年には松竹と共同で「ミッドランドスクエア シネマ」を、2008年には「ミッドランドシネマ名古屋空港」を開業するなど、最新の設備を備えた映画館を運営し、地域の方々に映画を楽しめる空間を提供しています。

現在運営中の映画館

現在、中日本興業は以下の映画館を運営しています。

ミッドランドスクエア シネマ：名古屋駅前のミッドランドスクエア内にあるシネマコンプレックス。松竹と共同で運営しており、7つのスクリーンを備えています。2019年には中部地方初のドルビーシネマを導入するなど、最新の映像技術を体験できるのが特徴です。
ミッドランドスクエア シネマ2：ミッドランドスクエア近くのシンフォニー豊田ビル内にあるシネマコンプレックス。こちらも松竹マルチプレックスシアターズと共同で運営しており、7つのスクリーンを擁します。ミッドランドスクエア シネマの別館という位置付けで、上映作品も両館で連動しています。
ミッドランドシネマ 名古屋空港：名古屋空港の向かいにあるエアポートウォーク名古屋内にあるシネマコンプレックス。12のスクリーンがあり、滑走路を眺めながら映画を楽しめるという点が特徴です。

かつて運営していた映画館

中日本興業は、過去に以下の映画館を運営していました。

名古屋グランド劇場：中日本興業が最初に運営した映画館で、1955年に開業しました。複数回の増改築を経て、2003年に閉館しました。
名古屋ピカデリー（三井ビル北館）：1957年に「アロハ映画劇場」「セントラル劇場」として開業し、後に「名古屋ピカデリー1・2」となりました。閉館時には愛知県内最大規模の映画館でしたが、2010年に閉館しました。
ピカデリー（センチュリー豊田ビル）：名古屋グランド劇場の後継として開業しましたが、2016年に閉館しました。

その他の事業

映画館運営以外にも、以下の事業を行っています。

温泉施設：大平温泉 天風の湯（2017年に事業譲渡）
喫茶店：覚王山カフェ Ji.Coo.、LA BOBINE

関連会社

中日本興業は、以下の関連会社を持っています。

ミッドランドスクエアシネマ共同事業体（松竹との共同事業体）
中日本エージェンシー（広告代理店）

まとめ

中日本興業株式会社は、長年にわたり名古屋を中心とした地域の方々に映画文化を提供してきた企業です。映画館の運営だけでなく、様々な事業を通じて地域社会に貢献しています。今後も、最新の映像技術を取り入れながら、映画ファンに愛される映画館づくりを目指していくと考えられます。

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