中期防衛力整備計画 (1991)

中期防衛力整備計画（平成3年度～平成7年度）

中期防衛力整備計画とは、日本国自衛隊の軍備に関する具体的な計画であり、平成3年度から平成7年度にかけて実施されました。この計画は、平成元年に閣議決定された「防衛計画の大綱」（51大綱）に基づくもので、5ヵ年にわたる防衛力の向上を目指すものです。

方針

計画は以下の方針に従って立案されました。まず、防衛計画の大綱で定めた基準が満たされることを前提に、更新や近代化を図ることが基本方針です。また、隊員の生活環境や様々な支援機能、技術研究の拡充を重視しています。

さらに、組織や装備の効率化と合理化を徹底し、防衛力の整備や運用が円滑に進むよう努めています。特に、将来見込まれる若年人口の減少に伴って、自衛官の数に関しても見直しが行われました。加えて、日米間の安全保障体制の信頼性を高めるための施策も講じられました。諸経費の抑制も重要な要素であり、3年後には計画の見直しが行われました。

概要

計画の予算は約22兆7,500億円（平成2年度価格換算）で編成されましたが、1993年度には見直しが必要となり、最終的には22兆1,700億円に下方修正されました。これにより、残りの2年分の計画に反映されることになりました。

各自衛隊の取り組みとして、

• - 航空自衛隊

ペトリオットミサイルの更新や基地の防空装備の整備が進められました。また、着上陸対処能力の強化が図られ、既存のF-4EJ改の一部が対艦任務に転用されました。

• - 陸上自衛隊

地対空ミサイルの改善や防空力の向上、さらには老朽化した装備の更新が進められました。新たに3個の後方支援連隊が編成され、地対艦ミサイル連隊の増設も行なわれました。

• - 海上[[自衛隊]]

艦船や航空機装備の近代化が進められ、新型機への更新や既存のP-3C哨戒機の改修も視野に入れています。

組織改編

陸上自衛隊では、師団の後方支援部隊を集約し、3個後方支援連隊が新たに編成されました。これにより、効率的な運営が可能となります。また、地対艦ミサイル連隊も新たに設置され、防衛力の強化を図っています。

主要装備調達計画

各自衛隊における主要な装備調達計画も重要な一部であり、それぞれが必要な装備を計画的に導入することで、整備された防衛力を維持する体制が構築されています。

装備調達実績

陸上自衛隊、海上[[自衛隊]]、航空自衛隊それぞれにおいて、装備の調達実績も大きな項目となります。これにより、実際に導入された装備がどう活用されるかが問われることになります。

脚注

このように中期防衛力整備計画は、日本の安全保障において重要な役割を担う計画であり、今後の自衛隊の運用にも深く関与します。

外部リンク

• - 平成3年度防衛白書（防衛省・自衛隊サイトより）
• - 資料24 中期防衛力整備計画(平成3年度～平成7年度）

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