中期防衛力整備計画

中期防衛力整備計画とは

中期防衛力整備計画（中期防）は、日本の防衛力整備、維持、運用に関する具体的な内容を定めた中期的な計画です。通常5年間の計画であり、

日本の安全保障政策の指針となる防衛計画の大綱（防衛大綱）に従い策定されます。計画は国家安全保障会議および閣議で決定されます。

中期防は、社会情勢や技術革新、国際関係の変化に対応するため、5年を経過せず見直され、廃止される場合もあります。

令和4年度以降は「防衛力整備計画」と名称が変更されました。

各中期防の概要

中期防は、開始時の年度を基に「○○中期防」と通称されます。以下に過去の中期防の例を挙げます。

中期防衛力整備計画 (1986) （通称：61中期防）
中期防衛力整備計画 (1991) （通称：03中期防）
中期防衛力整備計画 (1996) （通称：08中期防）
中期防衛力整備計画 (2001) （通称：13中期防）
中期防衛力整備計画 (2005) （通称：17中期防）
中期防衛力整備計画 (2011) （通称：23中期防）
中期防衛力整備計画 (2014) （通称：26中期防）
中期防衛力整備計画 (2019) （通称：31中期防）
* 防衛力整備計画 (2023)


これらの計画は、その時々の国際情勢や日本の防衛戦略に基づいて策定され、装備の近代化や防衛体制の強化を目的としています。

中期防の意義

中期防は、日本の防衛政策を着実に実行するための重要な計画です。防衛力の整備目標や必要な予算規模を明確にし、安定的な防衛体制の構築に貢献しています。

また、中期防は、国民に対して防衛政策の透明性を示すとともに、国際社会に対する日本の防衛努力をアピールする役割も担っています。

防衛力整備計画への移行

令和4年度からは、中期防衛力整備計画から防衛力整備計画へと名称が変更されました。これは、より柔軟かつ迅速に変化する安全保障環境に対応するための措置と考えられます。

防衛力整備計画では、従来の計画策定プロセスを維持しつつ、新たな脅威への対応や技術革新の取り込みを重視した内容となることが期待されています。

まとめ

中期防衛力整備計画（および防衛力整備計画）は、日本の防衛政策の中核をなす重要な計画です。防衛大綱に基づき、5年間の防衛力整備目標や予算規模を定めることで、日本の安全保障に貢献しています。名称変更後も、その役割と重要性は変わることはありません。

もう一度検索