中本孝

中本孝（なかもと たかし）は、昭和17年（1942年）に生まれ、平成15年（2003年）に逝去した日本の外交官です。東京都出身で、一橋大学法学部を卒業後、昭和40年（1965年）に外務省に入省しました。

外交官としてのキャリアは、在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部一等書記官を皮切りに、外務省アジア局南西アジア課長、内閣官房長官秘書官、外務大臣官房書記官、在連合王国日本国大使館参事官、在イスラエル日本国大使館参事官、在イスラエル日本国大使館公使などを歴任しました。

その後、外務省大臣官房外務参事官、内閣官房内閣外政審議室内閣審議官、外務省大臣官房審議官、経済協力開発機構日本政府代表部公使、同特命全権公使を歴任しました。その間、幅広い外交経験を積み、国際社会における日本のプレゼンス向上に尽力しました。

特に、平成9年（1997年）には駐モロッコ特命全権大使、平成11年（1999年）には大阪担当特命全権大使、平成12年（2000年）には式部副長（外事総括）を務めました。そして、平成14年（2002年）には駐ギリシャ兼駐サイプラス特命全権大使に任命され、ギリシャとキプロスとの外交関係強化に尽力しましたが、翌平成15年（2003年）に退任し、その生涯を閉じました。

中本孝は、その外交官としての豊富な経験と知識、そして卓越した交渉力により、日本の外交に大きく貢献した人物として知られています。また、大阪日米協会名誉会員としても、日米間の友好関係の促進にも尽力しました。彼の業績は、今日の日本の外交政策にも大きな影響を与えています。

中本孝の生涯は、日本の外交官としての模範となるものであり、その功績は長く語り継がれることでしょう。

もう一度検索