中村ケイジ

中村ケイジは、1962年生まれの日本の作家です。彼の作品は、自衛隊での経験と、看護学生としての知識を活かした、ミリタリー色の強い作風が特徴です。陸上自衛隊少年工科学校を中退後、西海学園高等学校を経て海上自衛隊に入隊。第一術科学校を修了しています。その後、大阪工業大学を中退し、同志社大学に在学（2007年当時）するなど、多様な経歴を持っています。

作品の特徴として、まず挙げられるのは、その詳細な描写力です。ミリタリー作品では、メカやシステムの細部に至るまで、専門的な知識に基づいた記述が見られます。また、看護学生の経験からか、負傷者の描写が非常に克明で、戦闘の生々しさを読者に伝えます。作品の多くは戦闘系の軍事小説ですが、中には『処刑挺団』のようなミステリー作品も存在し、その作風の幅広さを示しています。

受賞歴としては、第5回歴史群像大賞奨励賞、第11回新風舎出版賞奨励賞のほか、新風舎第三回詩のコレクションコンテストで優秀賞を受賞するなど、その才能は多岐にわたります。

主な著作には、以下のものがあります。

『防衛庁特殊偵察救難隊』（全5巻、2000年）
『処刑挺団―防衛査察官243』（2003年）
『2015宣戦!!―新・日本国軍血戦録』（2005年）
『烈穹のサムライ―「真」自衛軍戦記』（2005年）
『自衛軍戦記2015―超特異作戦部隊“EAT”』（2008年）
『真自衛軍戦記2012―第一空挺旅団極秘作戦』（2010年）
『日中尖閣戦争』（2013年）
『日本有事「鎮西2019」作戦発動!』（2017年）
『日本有事「鉄の蜂作戦2020」』（2017年）
『特務自衛隊新世紀ウォー』（全3巻、2002年）
* 『たからのはこ』（共著）

これらの作品群は、彼の自衛隊での経験、看護学生としての知識、そしてテクニカルライターとしてのスキルが融合した結果であり、その独自の視点と詳細な描写が、多くの読者を魅了しています。今後も、彼の作品から目が離せません。

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