中村亘佑

中村亘佑 - 元プロ野球選手の経歴

中村亘佑（なかむら こうすけ）は、1991年4月2日生まれ、神奈川県横浜市中区出身の元プロ野球選手であり、主に捕手として活動していました。彼の野球人生は小学校時代から始まり、「防具がかっこいい」という理由で捕手のポジションを選び、以降は捕手に専念してプレーを続けました。

プロ入り前の経歴

中学生の時は中本牧シニアに所属し、高校は横浜商大高に進学しました。この学校は、練習が非常に厳しいことで知られています。2年生の夏には主将に選ばれ、140人のチームを一手にまとめる役割を担いました。その後、彼は3年時の春にチームの4番打者としても活躍し、打率.385、3本塁打を記録しました。彼のリーダーシップは県大会準優勝、関東大会ベスト8という成績に貢献しました。

高校通算成績では46本塁打を記録し、その打撃スタイルには地元のスラッガー、村田修一の影響が強く表れていました。捕手としては、遠投110m・二塁への送球がプロレベルの1.8秒という能力を持ち、多くのスカウトから高く評価されていたため、彼は有力なドラフト候補として注目を集めていました。

プロ入りとその後

中村は2009年9月にプロ志望届を提出し、取材の結果、広島東洋カープから育成2位指名を受けてプロ入りを果たしました。その後、彼はまず二軍で起用されることになりましたが、2011年には一塁手としてもプレーを経験しました。

2012年には四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスに派遣されましたが、広島の捕手陣に故障者が相次いだことで、他の選手とともに早急に広島へ戻ることになりました。その後、再度インディゴソックスに派遣されましたが、担当者の故障者復帰のため、彼の状況は変わっていきました。また、2012年オフには自由契約となり、その後育成契約を結び直すことになりました。

プロの厳しさを味わいながらも、彼は2016年には支配下選手契約に至りましたが、2017年のドラフトで新たな捕手が指名されたことによって、戦力外通告を受けることになりました。これにより、彼は苦しい時期を過ごすことになります。

11月には12球団合同トライアウトに参加し、3打数2安打を記録しましたが、その後の声は上がらず退団を決意しました。

退団後の活躍

広島を退団した後、中村は2018年からアメリカ企業の日本支社で営業職に就きました。また、地域の少年野球チームの指導にも積極的に取り組み、その様子を自身のインスタグラム等で発信しています。このように、現役引退後も野球に関わり続ける姿勢がうかがえます。

まとめ

中村亘佑は、捕手としての特異な能力とリーダーシップを持って広島東洋カープに入団し、多くの経験を積みました。彼のプロとしてのキャリアは厳しい面もありましたが、勇気を持って次のステップに進んでいることが、多くのファンに支持されている理由と言えます。

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