中村史朗

中村史朗氏は、1971年12月5日生まれの実業家です。東京大学工学部を卒業後、三菱商事やボストン・コンサルティング・グループといった名だたる企業での勤務経験を経て、数々の企業の経営に携わってきました。

レインズインターナショナルとレックス・ホールディングス

2007年、中村氏はレックス・ホールディングスの取締役に就任すると同時に、その子会社であるレインズインターナショナルの専務取締役COOにも就任しました。これは、前年にMBOによって上場廃止となっていたレックス・ホールディングスの経営再建という重要な局面での役割でした。

USENでの再建

2010年には、宇野康秀氏の後任としてUSENの代表取締役社長CEOに就任しました。当時、USENは世界金融危機と急激なM&Aの副作用により経営難に陥っていました。中村氏は、この難しい状況下でUSENの再建に尽力しました。
また、2012年にはUSENの子会社であるアルメックスの代表取締役社長も兼任し、グループ全体の経営に深く関わりました。しかし、2013年にはアルメックスの社長を、2014年にはUSENの社長を退任し、USENの社長は田村公正氏に引き継がれました。

RIZAPグループとぱど

2018年、中村氏はRIZAPグループに参画し、メディア関連統括事業責任者として、サンケイリビング新聞、ぱど、リビングプロシードといった企業の代表取締役社長を歴任しました。
特にぱどでは、2018年6月に代表取締役社長に就任しましたが、2019年1月には退任し、同社の顧問となりました。

経歴詳細

中村氏の経歴を時系列でまとめると、以下のようになります。

1994年4月：三菱商事入社
2004年8月：ボストン・コンサルティング・グループ入社
2007年1月：レインズインターナショナル取締役
2007年11月：レインズインターナショナル専務取締役COO、レインズインターナショナルシンガポールPresident、東京牛角董事長
2007年12月：レックス・ホールディングス取締役
2010年11月：USEN代表取締役社長CEO
2012年12月：アルメックス代表取締役社長
2013年11月：アルメックス代表取締役社長退任
2014年11月：USEN代表取締役社長CEO退任
2018年3月：RIZAPグループ株式会社メディア関連事業統括責任者、株式会社ぱど会長
2018年6月：ぱど代表取締役社長
2019年1月：ぱど代表取締役社長退任、同社顧問

まとめ

中村史朗氏は、その卓越した経営手腕と幅広い経験を通じて、多くの企業の再建や成長に貢献してきた実業家です。特に、USENの再建やRIZAPグループでのメディア関連事業の統括など、困難な状況下での実績は高く評価されています。彼のキャリアは、日本のビジネス界において、リーダーシップと改革の重要性を示す好例と言えるでしょう。

出典

* 『第31期（平成30年3月期）有価証券報告書』（プレスリリース）株式会社ぱど、2018年6月21日。https://www.pado.co.jp/cms/uploads/2018/06/21163105/922a79da6745d0452a0d1245cb62eadb.pdf

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