レインズインターナショナル

株式会社レインズインターナショナルは、焼肉レストランチェーン「牛角」、しゃぶしゃぶ店「しゃぶしゃぶ温野菜」、居酒屋チェーン「甘太郎」などを展開する大手外食企業です。フランチャイザーとしても活動しており、多様なブランドを抱えています。

同社は株式会社コロワイドの連結子会社であり、特に焼肉店事業においては業界最大手としての地位を確立しています。

沿革



レインズインターナショナルの歴史は、1987年に西山知義氏が設立した国土信販株式会社に遡ります。当初は不動産賃貸管理事業を行っていましたが、1996年に外食事業へ参入し、「焼肉市場 七輪」を開店しました。

初代レインズインターナショナル

1987年:国土信販株式会社設立
1996年:「焼肉市場 七輪」を開店
1998年:株式会社レインズインターナショナル(初代)へ商号変更
2000年:株式店頭公開
2001年:株式会社アートフードインターナショナル(後の2代目レインズインターナショナル)を設立

2代目レインズインターナショナル

2005年:初代レインズインターナショナルが株式会社レックス・ホールディングスへ商号変更し、持株会社制へ移行。外食事業はアートフードインターナショナルが承継し、商号を株式会社レインズインターナショナル(2代目)に変更
2006年:親会社のレックス・ホールディングスがMBOにより上場廃止。経営権がアドバンテッジパートナーズへ移管
2012年:レックス・ホールディングスがコロワイドの連結子会社

3代目レインズインターナショナル

2013年:レックス・ホールディングスが2代目レインズインターナショナルを吸収合併し、商号を株式会社レインズインターナショナル(3代目)に変更
2015年:コロワイドの完全子会社となる
2016年:株式会社フレッシュネスの全株式を取得
2019年:株式会社コロワイドMDの飲食事業を承継
2020年:株式会社アトム北海道の全株式を譲受
2023年:子会社「株式会社Beer Thirty」を新設

店舗業態



RIカンパニー

牛角七輪で焼くスタイルの焼肉レストランチェーン。フランチャイズ展開を主体とする。2020年3月時点で812店舗を展開。
1996年に「焼肉市場 七輪」として創業し、顧客からのフィードバックを基に改善を重ね、繁盛店となった。
1997年に店名を「炭火焼肉酒家 牛角」に変更。
しゃぶしゃぶ温野菜しゃぶしゃぶ食べ放題の飲食店。2020年3月時点で388店舗を展開。
2000年に1号店をオープンし、2014年には海外にも進出した。
居酒家 土間土間:和風テイストを取り入れた居酒屋チェーン。2020年3月時点で121店舗を展開。
女性客をターゲットにしている。
かまどか釜飯や和食を中心とした居酒屋2020年3月時点で50店舗を展開。

CWカンパニー

手作り居酒屋 甘太郎:関東地方を中心に展開する居酒屋チェーン(約40店舗)
北の味紀行と地酒 北海道:首都圏中心に展開する居酒屋チェーン(約50店舗)
やきとりセンター焼き鳥をメインとした低価格居酒屋チェーン(約40店舗)
地酒とそば・京風おでん 三間堂:和食メインの居酒屋チェーン(約21店舗)
遊食三昧 NIJYU-MARU:無国籍料理をメインとした居酒屋チェーン(約29店舗)
ゆであげパスタ&焼き上げピザ ラパウザ:イタリアンレストラン(約35店舗)

国際展開



2001年にアメリカへ初出店して以来、海外展開も積極的に進めています。焼肉をテーブルで焼くスタイルが人気を博し、アメリカやカナダ、アジア各国に店舗を展開しています。2015年までに海外店舗数を100店舗まで増やす計画を立てていました。

CM出演者



過去には、特捜戦隊デカレンジャー、つるの剛士、夏美、ふなっしー、ハリセンボン、ロバートなどがCMに出演しています。

労働問題・不祥事・事件・事故



O157食中毒事件: 2011年、富山県の牛角店舗でO157による食中毒が発生。サラダが生肉と同一の調理器具で扱われたことが原因の一つとして報道されました。
アルバイト店員への暴行・脅迫・殺人未遂事件: 2015年、しゃぶしゃぶ温野菜の店舗でアルバイト店員に対するパワハラ、残業代未払い、脅迫などの問題が発覚。店長が暴行・脅迫を行ったとして逮捕され、その後、損害賠償を求める訴訟で和解が成立しました。
* 店舗ガス爆発事故: 2020年しゃぶしゃぶ温野菜の店舗でガス爆発事故が発生。死傷者を出し、周辺地域にも被害が及びました。

その他



同社は、テレビ番組「ガイアの夜明け」で取り上げられたり、アニメ「TIGER & BUNNY」の広告掲載や「にじいろジーン」のスポンサーになるなど、メディア露出も多くあります。

これらの情報から、レインズインターナショナルは多岐にわたるブランドを展開し、国内外で事業を拡大している一方で、労働問題や事故など、企業としての課題も抱えていることが分かります。

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