中村四郎兵衛

中村四郎兵衛は、1866年6月11日（慶応2年4月28日）に遠江国豊田郡（現在の静岡県磐田市）に生まれ、1930年（昭和5年）5月15日に生涯を閉じました。彼は、明治時代から昭和時代初期にかけて、政治家として重要な役割を果たした人物です。

政治家としての足跡

中村四郎兵衛は、まず地方政治の世界でそのキャリアをスタートさせました。彼は、浜松町会議員、浜松町評議員、浜松市会議員、浜松市参事会員を歴任し、地域社会の発展に尽力しました。さらに、静岡県会議員、同議長も務め、県政においてもその手腕を発揮しました。これらの経験を通じて、彼は地域の実情を深く理解し、住民の声を政治に反映させることの重要性を認識しました。

1924年（大正13年）5月、中村は第15回[[衆議院議員総選挙]]に政友本党から静岡県第2区で出馬し、見事当選を果たしました。これにより、彼は国政の舞台に足を踏み入れ、衆議院議員として1期を務めることになりました。国政においては、地方政治で培った経験を生かし、国民全体の利益のために活動しました。

実業家としての側面

中村四郎兵衛は政治家としての活動の傍ら、実業家としても活躍しました。彼は、浜松商業会議所議員を務め、地域経済の発展にも貢献しました。また、浜松瓦斯の常務取締役として、インフラ整備にも尽力しました。さらに、静岡県消防組連合会常議員としても、地域の安全に貢献しました。これらの活動からも、彼が多方面で地域社会に貢献していたことが伺えます。

まとめ

中村四郎兵衛は、地方政治から国政まで幅広い分野で活躍した政治家であり、同時に実業家としても地域社会に貢献した人物です。彼の活動は、明治から昭和初期にかけての日本の地方自治と経済発展に重要な役割を果たしました。

参考資料

『第四十九回帝国議会 衆議院議員名簿 大正十三年六月二十日現在』衆議院事務局〈衆議院公報附録〉, 1924年。
衆議院事務局 編『衆議院要覧 乙』衆議院事務局, 1924年。
* 衆議院、参議院 編『議会制度七十年史 第11』大蔵省印刷局, 1962年。

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