中村太地 (バスケットボール)

中村太地：視野の広さと情熱で道を切り拓くプロバスケットボール選手

中村太地（なかむら たいち）は、1997年6月29日生まれ、山口県周南市出身のプロバスケットボール選手です。ポジションはポイントガード（PG）とシューティングガード（SG）を兼任し、B.LEAGUEのライジングゼファーフクオカに所属しています。

福岡大濠高校での飛躍

中学校時代の最高成績は県大会ベスト4。当初は地元の強豪校に進学予定でしたが、父親に連れられて参加した福岡大学附属大濠高等学校（以下、福岡大濠）の練習で、チーム関係者の目に留まり、同校に進学することになりました。2年次には主力として高校総体優勝に貢献しています。

大学、そしてBリーグへ

高校卒業後は法政大学に進学し、バスケットボール部ORANGEに所属。しかし、ORANGEは中村の入学前に2部リーグに降格、入学年には3部リーグに降格していました。高いレベルでのプレーを求めた中村は、1年次からB.LEAGUEの特別指定選手としてシーホース三河、富山グラウジーズ、横浜ビー・コルセアーズに所属。2017年2月4日の対新潟アルビレックスBB戦でB.LEAGUE初出場を果たしました。

特別指定選手時代は出場機会が限られていましたが、2018-19シーズンには出場時間を大きく伸ばし、2019年1月27日の秋田戦で初のスターター出場を経験しました。

また、2018年には若手中心で構成されたアジア競技大会の日本代表に選出されています。

韓国KBLでの挑戦、そしてBリーグ復帰

2019年8月には京都ハンナリーズに入団し、法政大学バスケットボール部を退部。2020年6月には韓国KBLの原州DBプロミへアジア枠として移籍し、KBL史上初の日本人選手となりました。

2022年5月には2年ぶりにB.LEAGUEへ復帰し、かつて特別指定選手として所属していたシーホース三河に加入。2024年5月に契約満了となり、同年6月にはライジングゼファーフクオカへの加入が発表されました。

日本代表としての活躍

中村選手は、日本代表としても活躍しています。

2017年：ウィリアム・ジョーンズカップ U24日本代表
2018年：ウィリアム・ジョーンズカップ 日本代表候補、アジア競技大会 日本代表

プレースタイルと人物像

福岡大濠の恩師である片峯聡太監督は、中村選手の長所として、視野の広さ、サイズとファンダメンタルのバランス、そして貪欲さと負けず嫌いさを挙げています。中村選手自身はポイントガードとしてのプレーに意欲を持っており、外角のシュート力やクイックネスの向上に取り組んでいます。

趣味は御朱印集め。広島東洋カープファンで、カープソースを愛用する一面も持ち合わせています。憧れの選手はマジック・ジョンソン。

まとめ

中村太地選手は、福岡大濠高校での飛躍を機に、Bリーグ、韓国KBL、そして日本代表と、様々な舞台で活躍を続けています。ポイントガードとしての視野の広さと、貪欲に成長を求める姿勢で、これからも日本のバスケットボール界を盛り上げてくれることでしょう。

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