中村容子

中村容子（なかむら ようこ）は、1965年4月11日生まれの日本の元アイドル歌手、女優、タレントです。本名は、大出 容子（おおで ようこ）です。東京都で生まれましたが、幼少期に埼玉県所沢市へ移りました。4歳からピアノを習い始め、その縁で国立音楽大学附属小学校に編入。しかし、中学時代からピアノを続けることに悩み、高校2年生で退学しました。

中学時代のボーイフレンドが彼女の写真を雑誌に投稿したことがきっかけで、芸能界入りを果たしました。音楽学校出身で歌が好きだったことから、橋本淳の指導のもと歌手を目指し、1984年3月23日にCBSソニーから「中村容子」としてシングル「ティーンエイジ・ソルジャー」でデビューしました。同期には、荻野目洋子、岡田有希子、安田成美、吉川晃司、清水宏次朗などがいます。

キャッチフレーズは「NO!って言・う・も・ん」。オリビア・ニュートン・ジョンを意識したボーイッシュなスタイルで人気を集めました。1984年には、第13回東京音楽祭国内大会で入賞を果たしましたが、その後、売り上げが伸び悩み、4枚目のシングル「夏色マイハート」をリリース後、アイドル活動を終了しました。

その後は、女優として活動し、『必殺仕事人V』や特撮ドラマ『超新星フラッシュマン』で人気を博しました。特に『フラッシュマン』では、主役のサラ/イエローフラッシュ役を演じ、広く知られるようになりました。しかし、『フラッシュマン』以降は仕事が減少し、1988年からはJRA-FMのキャスターやスポーツ新聞のコラム連載など競馬関連の仕事をしていました。1989年にFM制作関係者の贈収賄事件が起こり、仕事がなくなったことをきっかけに、アメリカに渡りドラマに出演しましたが、1992年に芸能界を引退しました。

2012年には、歌手時代の全作品を収録したアルバム『ショッキング・ドール18 +6』が復刻されました。2016年には『超新星フラッシュマン』30周年記念イベントにゲスト出演し、30年ぶりに共演者とポーズを披露しました。

中村容子の特技はピアノとジャズダンスです。中学時代はテニス部に所属し、他校のボーイフレンドと親交を深めました。芸能界入りの時期については、「変化の時期って、なぜか色々重なりますよね」と振り返っています。

『フラッシュマン』撮影中は、「低血圧で朝が辛い」「アクションの殺陣を覚えるのが大変」「爆発が怖い」などの苦労を語りつつ、「毎日が楽しい」とも述べています。共演者からは「明るい人」と評され、爆発シーンが多いことを羨ましがられていました。最終回では、スケジュールの都合でイエローフラッシュのスーツを着て撮影することができなかったことを、共演者が残念がっていたというエピソードもあります。

芸能界引退の理由については、「芸能界の楽しさも分かりかけていたが、疲れていたし、ピアノの緊張感から解放されたかった」と語っています。また、復帰の可能性については、「誘われてもきっとやらない」と答えています。引退後は、保険会社の外交員をしていた時期もありました。

主な出演作品としては、『月曜ドラマランド』、『必殺仕事人V』、『電撃戦隊チェンジマン』、『超新星フラッシュマン』、『地球戦隊ファイブマン』などがあります。また、『超新星フラッシュマン』では、劇場版にも出演しています。CMでは、敷島製パンPascoに出演していました。

音楽活動としては、「ティーンエイジ・ソルジャー」「ショッキング・ドール」「ハートの色は海の色」「夏色マイハート」などのシングルをリリースし、アルバム『ショッキング・ドール18』などを発表しています。また、『超新星フラッシュマン』の挿入歌「ボディアクション、ダンスじゃないわよ」も歌唱しました。

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