中村實宏

中村實宏（なかむら みつひろ）氏は、日本の外交官として、数々の要職を歴任した人物です。1965年に外務公務員採用上級試験に合格し、翌年一橋大学商学部を卒業後、外務省に入省しました。

外務省では、国際連合局専門機関課首席事務官を皮切りに、1983年には同課長に就任。翌年には国際連合局社会協力課長も務めました。その後、海外での勤務も経験し、1984年には在イラン日本国大使館参事官、1986年には在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部参事官、1988年には在アルジェリア日本国大使館参事官として、国際社会の舞台で活躍しました。

1992年には、東京都生活文化局外務長に就任し、国内行政にも携わりました。その後、再び外交の最前線に戻り、1995年にはドミニカ共和国兼ハイチ国駐箚特命全権大使に任命され、1998年には象牙海岸共和国駐箚兼トーゴー国、ニジェール国、ブルキナファソ国、ベナン国駐箚特命全権大使として、複数の国との外交関係を担いました。

2001年には、ヴァチカン国駐箚特命全権大使という重要なポストを任され、外交官としてのキャリアを締めくくりました。退官後は、外務省参与として、その経験と知識を活かし、日本の外交に貢献しました。

長年にわたる外交への貢献が認められ、2014年には瑞宝中綬章を受章しました。中村氏は、その豊富な経験と卓越した外交手腕で、日本と国際社会の友好関係の発展に大きく貢献した人物として、高く評価されています。

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