中村獅童 (2代目)

二代目 中村獅童のプロフィール

二代目中村獅童（にだいめ なかむら しどう）は、1972年に生まれた日本の歌舞伎役者で、俳優や声優としても知られています。彼は歌舞伎名跡「中村獅童」の当代を受け継いでおり、本名は小川幹弘です。学歴は日本大学藝術学部演劇学科に入学後、中退していますが、教授としての経歴も持つなど多彩な才能を発揮しています。

来歴と初舞台

彼は歌舞伎の伝統ある家系、すなわち小川家（旧播磨屋）に生まれました。父親は初代中村獅童で、早くから歌舞伎の世界に興味を持ち、6歳から日本舞踊や長唄を学び始めました。そして1981年、歌舞伎座で初舞台を踏みました。この際は父が名乗った名跡「獅童」を名乗り、8歳の若さでのデビューでした。

若い頃は期待された子役だったものの、中学では役がつかずにロックバンドに傾倒していました。さらに日本大学での学業を続けるも、歌舞伎への憧れが強まり中退し、歌舞伎に特化した活動を開始しました。

映画とドラマでの活躍

彼のキャリアの転機は2002年の映画『ピンポン』における準主役・ドラゴン役での大成功でした。この作品で獲得した多数の新人賞は、彼の名を広めるきっかけとなりました。その後も映画やドラマで幅広いジャンルに挑戦し、特に悪役や強面のキャラクターを演じることが多く、意外性のある役柄でも好評を得ています。

歌舞伎の世界への貢献

獅童は長身177cmの体格を持ち、その存在感は舞台で際立っています。伝統的な歌舞伎の枠を越え、さまざまな演出やコラボレーションを通じて歌舞伎の新しい形を模索しています。たとえば、初音ミクとのコラボレーションや新作歌舞伎の演出など、新たな試みを積極的に行い、歌舞伎の普及にも注力しています。

2015年には新作歌舞伎「あらしのよるに」を初演し、動物キャラクターのみで構成された舞台は、特に子どもたちにも楽しめる内容として評価されました。その後も多くの公演を重ねています。

健康問題と復帰

獅童は2017年に初期の肺がんが発見され、手術を経て康復までの道のりは公表され、多くのファンの支持を受けました。これが彼にとっての新たなスタートとなり、2021年には再び多くの舞台に出演し続けています。

私生活

私生活では、2005年に女優の竹内結子と結婚し、1子をもうけましたが、その後離婚。2015年には一般女性と再婚し、現在では3子の父でもあります。プライベートにおいても家庭を大切にし、教育熱心な親であることが知られています。

音楽とその他の活動

また、音楽にも情熱を注いでおり、バンド活動やCD出品、さらには音楽イベントへの出演なども行っています。この多才なキャリアは、彼がただの歌舞伎役者ではなく、広範なエンターテイメントの領域で活躍するアーティストであることを物語っています。

まとめ

現在も進化を続ける二代目中村獅童。そのユニークな視点と努力により、彼は新たな明星として歌舞伎界に光を放っています。彼のこれからの活躍にも目が離せません。

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