中欧国際工商学院

中欧国際工商学院（CEIBS）

中欧国際工商学院、略称CEIBSは、中国上海市の浦東新区に位置する国際的なビジネススクールです。1994年、当学院は中華人民共和国の商務部と欧州委員会の共同設立により、非営利の高等教育機関として誕生しました。創設には、上海交通大学ならびにEU企業の出資が大きな役割を果たしました。

CEIBSでは、経営学修士（MBA）課程やエグゼクティブMBA（EMBA）課程、グローバルEMBA、ファイナンスMBA、さらにはエグゼクティブエデュケーションプログラムなど、幅広いプログラムを英語で提供しており、中国語の授業には英語通訳が用意されています。毎年、約190名の学生が入学し、その平均年齢は29歳です。学生の70%は中国人であり、外資系企業や大手国有企業、さらには高級官僚の子弟などのエリートが多く在籍しており、過去には胡錦濤前国家主席の娘も学生として学んでいました。残りの30%は外国人学生で、世界各国の一流企業から集まっています。

CEIBSの理念と評価

CEIBSは「China Depth, Global Breadth」をテーマに掲げており、中華圏のビジネスに特化した教育を行いながら、国際的なビジネススタンダードに則ったプログラムを提供しています。開校以来、10年以内に英国のファイナンシャル・タイムズによる世界MBAランキングでトップ10に入るなど、その評価は高まり続けています。アジアNo.1のビジネススクールとして、米国のForbesやNewsWeekからも支持されています。

CEIBSの沿革

CEIBSのMBAプログラムは、2019年にはアジア第1位、世界第5位にランクされるまで成長しました。2009年には中国のビジネススクールとして初めてトップ10に入賞し、2016年には世界第13位を記録しています。また、CEIBSはEMBAプログラムにおいて、上海、北京、深圳の三箇所で700人以上のエグゼクティブ学生を受け入れています。短期エグゼクティブ・プログラムには毎年1万人以上が参加するなど、教育機関としての地位は確立されています。

1994年にCEIBSの上海キャンパスが創設されて以来、教室や校舎が着実に拡張されてきました。2011年には18ヶ月の建設を経て、上海キャンパスは750万平方メートルと二倍に拡大しました。2010年には北京キャンパスも開校し、テクノロジー企業の多くが集まる地域に位置しています。これにより、教室数も倍増し、EMBA課程やエグゼクティブ教育プログラムが充実しました。

2015年には、CEIBSがスイスのチューリッヒにある経営研究所を買収し、今後月に200人以上の中国人マネージャーを教育する計画が発表されています。これにより、CEIBSのグローバルEMBAの強化が期待されています。卒業生の80%がアジア・パシフィック地域で活動していることも、同校の国際的な影響力を示しています。

日本人留学生について

CEIBSのMBAプログラムには毎年約190名の学生が在籍しますが、その中で日本人留学生の数は過去平均して1〜2名程度でした。しかし、最近のランキング向上に伴い、近年は賞式に日本人学生が増加し、現在では平均で5〜7名が入学しています。彼らは総合商社や投資銀行、コンサルティング、IT、製造業など多彩なバックグラウンドを持ち、それぞれの分野で活躍を期待されています。また、日本人アルムナイ同士は公式ブログやミーティングを通じて交流を深めています。

CEIBSは、世界的なビジネス教育の最前線に立つ場として、将来のビジネスリーダーたちを育成し続ける重要な役割を果たしています。

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