中澤和志

中澤和志（なかざわ かずし）は、1976年7月24日生まれ、岩手県一関市出身の競艇選手です。宮城県在住で、登録番号は3952、身長168cm、血液型はAB型。82期として選手登録され、現在は埼玉支部に所属しています。

プロフィールと経歴

中澤選手は、岩手県立大原商業高等学校を卒業後、上京し市場で働いていました。当初はオートレースの選手を目指していましたが、職場の同僚の勧めで競艇選手への道へ進みます。1997年に本栖研修所へ第82期訓練生として入所し、翌1998年に同研修所を卒業。リーグ戦では勝率7.64、優出6回、優勝1回という成績を残しています。

1998年5月13日、戸田[[競艇場]]で開催された一般競走2Rでデビューし5着。2000年2月には、鳴門競艇場でデビュー初優勝を飾りました。しかし、その直後、指を切断寸前の大怪我を負い、長期離脱を余儀なくされます。それでも、復帰後わずか2節目で優勝を果たし、完全復活をアピールしました。

2004年には、平和島[[競艇場]]で行われた関東地区選手権でG1初優勝。翌年の関東地区戦（戸田[[競艇場]]）でも優勝し、連覇を達成しました。2006年の関東地区戦（桐生競艇場）では3連覇を逃したものの、同月に行われた平和島[[競艇場]]での総理大臣杯優勝戦で、4コースからカドまくりを決め、SG初優勝を飾りました。

SG優勝を果たした2007年の総理大臣杯では予選落ちという結果に終わっています。

SG・G1タイトル

中澤選手は、以下のSG、G1タイトルを獲得しています。

SG
第41回 総理大臣杯（2006年・平和島[[競艇場]]）
G1
関東地区選手権（2004年・平和島[[競艇場]]）
関東地区選手権（2005年・戸田[[競艇場]]）
戸田グランプリ（2014年・戸田[[競艇場]]）
* つつじ賞王座決定戦（2019年・津競艇場）

人物・エピソード

中澤選手は、当初後藤浩選手の元についていましたが、実質的な師匠は鈴木賢一選手です。高橋真吾選手を含めた3人でペラグループを組んでいます。鈴木賢一選手の指導の一環で、競艇場では他の支部の選手の手伝いを積極的に行い、その結果、他地区の選手とも親しくなり、情報交換や協力を得られるなど、人脈を広げています。

埼玉支部所属ではありますが、埼玉の住居を引き払い、宮城県名取市に転居しました。これは、夫婦の両親ができるだけ近いところに住んでいたいという思いからでした。名取市は、仙台空港のある岩沼市に隣接しており、遠方への遠征が容易であるという利点もあります。

総理大臣杯優勝後、成績が一時的に低迷した時期がありました。2006年後期から2007年前期にはA1級でしたが、2007年後期にはB1級へ降格。その後、2008年前期に勝率7点台を記録し、A1級へ復帰しています。

中澤選手は、怪我を乗り越えてSGタイトルを獲得するなど、強い精神力を持つ競艇選手です。また、人との繋がりを大切にし、多くの選手から信頼されている人物であると言えるでしょう。

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