中田カウス・ボタン

中田カウス・ボタン

中田カウス・ボタンは、日本のお笑い界において重要な地位を占める漫才コンビです。結成は1967年3月で、所属は吉本興業大阪です。このコンビは、なんばグランド花月劇場（NGK）での活躍を通じて、漫才のスタイルを新たに定義しました。彼らは、軽快なトークと相互のやり取りによって多くのファンを魅了しています。

メンバー情報

中田カウス

• - 本名: 野間勝道
• - 生年月日: 1949年6月29日（75歳）
• - 出身地: 愛媛県越智郡伯方町（現今治市）
• - 担当: ボケ

カウスは、伯方島で菓子店を営む家に生まれました。中学卒業後、大阪の織物会社に就職しましたが、漫才師になる夢を捨てきれず、いくつかの師匠のもとで修行を重ねました。その後、ダイマル・ラケットのダイマルと交流し、中田アップに弟子入りし、ついに舞台に立つチャンスを得ました。2002年から2010年までM-1グランプリの審査員を務め、若手漫才師の育成にも力を入れています。

中田ボタン

• - 本名: 藤長明
• - 生年月日: 1948年4月12日（76歳）
• - 出身地: 香川県小豆郡小豆島町
• - 担当: ツッコミ

ボタンは、カウスとは異なり、香川県出身で中田アップに入門後にカウスとのコンビを結成しました。若手時代には、アイドルタレント並みの人気を誇り、私生活は波乱に満ちた経験を持っています。しかし、これらの出来事が彼らの漫才ネタに引き継がれ、多くのファンを楽しませています。

コンビの歴史

カウスとボタンは、結成当初、様々な場所で漫才を演じました。彼らは揃いの背広ではなく、ジーンズとトレーナーというスタイルが特徴で、若者層をターゲットにしたネタを展開しました。競争が激しい漫才界の中で、彼らは独自のスタイルで「追っかけ」を生むなど、多くのファンを獲得しました。1974年にはカウスが結婚し、その後は本格的なしゃべくり漫才に転向しました。2014年には、上方漫才協会の会長と副会長に就任し、若手芸人の指導にも努めています。

受賞歴

漫才界での彼らの活躍は、数々の賞に結実しています。1971年には上方漫才大賞新人賞を受賞し、その後も様々なコンテストで高評価を得ています。特に、2001年から2005年にかけて続けて上方漫才大賞を受賞したことは、彼らの人気と影響力を示す重要な証拠です。

芸風

カウスは独特の語り口でボタンの反応を引き出し、ボタンはそれに鋭いツッコミを入れるスタイルが特徴です。カウスの成功した投資のエピソードやボタンのプライベートでの迷惑を面白おかしく語ることで、観客の笑いを誘います。また、カウスが舞台上で汗をかく様子やハンカチで拭う姿も、彼らの漫才の一部としての魅力を増しています。

近年の活動

ボタンの体調不良により2019年から活動を控えていましたが、2023年2月、コンビは事実上解散との報道がありました。最後の舞台は2019年の公演であり、彼らの存在は漫才界において今でも色濃く残っています。カウスは漫才とともに、若手芸人の育成に努めながらその知識と思いを伝え続けています。

まとめ

中田カウス・ボタンの漫才は、日本のお笑い文化において影響と革新をもたらしました。彼らのユーモアと芸風は、漫才の未来においても引き続き多くの人々に受け継がれていくことでしょう。

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