中芝正幸

中芝正幸

日本の政治家として知られる中芝正幸氏は、1943年（昭和18年）6月20日、和歌山県那賀郡岩出町（現在の岩出市）船戸の地に生を受けました。地元で育った後、高等教育を受けるため関西学院大学商学部へ進学し、卒業しました。

大学を卒業した後のキャリアとして、中芝氏は水間鉄道で常務を務めるなど、実業界での経験を積みました。しかし、やがて故郷の発展に貢献したいという思いから政界への道を志すことになります。

政治家としての歩み

中芝氏の政治家としての第一歩は、地元岩出町議会議員選挙での当選でした。1993年に初めて議席を獲得し、一期務める中で町政の現状と課題を深く理解していきました。町議として活動する中で、町政のより中心的な役割を担うことを決意し、1996年7月3日付けで町議を辞職します。その直後の同年7月6日には、岩出町長選挙への立候補を正式に表明しました。

1996年9月22日に行われた岩出町長選挙では、自由民主党の推薦を得て選挙戦に臨みました。この選挙で、当時現職であった候補者を破り、見事に初当選を果たしました。これにより、中芝氏は岩出町の首長として行政のトップに立つことになります。以降、町長として再選を重ね、岩出町の発展に尽力しました。

岩出市長として

岩出町が市制へと移行した後も、中芝氏は引き続き市政のかじ取りを任されることになります。市制施行後初となる岩出市長選挙は、2008年9月28日に実施されました。この選挙において、中芝氏は岩出市議経験のある新人候補者と、日本共産党が公認した新人候補者の計2名の挑戦を受けましたが、これらを退けて当選を果たし、町長時代から通算して4回目の首長就任となりました。この時の有権者数は39,236人で、最終投票率は46.98%でした。

続く2012年9月30日に行われた岩出市長選挙では、再び岩出市議会議員を務めた経験のある新人候補者と対決しました。この選挙も制し、通算5選を達成しました。この選挙における最終投票率は35.04%で、前回の選挙と比較して11.94ポイント低下しました。

2016年10月2日に実施された市長選挙では、2012年の選挙で戦った相手候補者が再度立候補しましたが、中芝氏がこれを再び破り、通算6選を果たしました。この時の最終投票率は36.41%となり、前回からわずかに上昇しました。

そして、2020年9月27日に行われた岩出市長選挙では、立候補の届け出期間内に中芝氏以外の候補者が現れなかったため、無投票での当選が決定し、通算7選を果たしました。さらに、2024年9月22日の市長選挙においても無投票での当選となり、通算8期目を迎えることになりました。

岩出町議会議員としての活動から始まり、岩出町の町長、そして岩出市の市長として、30年近くにわたり地域の行政を率いてきた中芝正幸氏の政治経歴は、岩出地域の近現代史において特筆すべきものと言えるでしょう。

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