中華人民共和国住宅都市農村建設部

中華人民共和国住宅都市農村建設部は、中国における建設行政の中枢を担う国家行政機関であり、国務院の構成部門の一つです。その役割は、日本の旧建設省、現在の国土交通省に相当し、建築、都市計画、住宅政策、農村開発など、幅広い分野における行政管理を担当しています。

2008年3月、第11期全国人民代表大会第1回会議において、それまで存在した建設部が改組され、新たに住宅都市農村建設部が設置されました。この改組は、中国の急速な都市化と農村開発の進展に対応し、より効率的かつ専門的な行政体制を確立することを目的としています。

初代の部長には姜偉新が就任し、以後、中国の建設行政を牽引してきました。組織構成としては、部長を筆頭に、複数の副部長、紀検組組長、総工程師、総経済師、総規画師といった要職が置かれています。これらの幹部が、各分野の政策立案と実行を監督しています。

組織の下部には、12の職能司が設置されており、それぞれの分野で専門的な業務を担当しています。具体的には、以下の職能司が存在します。

弁公庁：組織全体の事務管理と調整を担当
法規司：建設行政に関する法令の制定と解釈を担当
住宅改革・発展司：住宅政策の改革と発展を推進
住宅保障司：低所得者層向けの住宅供給を推進
都市農村計画司：都市と農村の計画立案と管理を担当
標準司：建設分野における技術標準の策定を担当
住宅・土地市場監督管理司：住宅・土地市場の監督と管理を担当
建築市場管理司：建設市場の健全な発展を促進
都市建設司：都市インフラの整備と管理を担当
農村・小都市建設司：農村地域と小都市の開発を推進
工程・品質・安全監督管理司：建設プロジェクトの品質と安全を監督
建築省エネルギー・科学技術司：建築物の省エネルギー技術の開発と普及を推進
住宅公的基金監督管理司：住宅公的基金の管理と監督を担当
計画財務・外事司：計画、財政、国際協力に関する業務を担当
* 人事司：人事管理を担当

これらの職能司が連携し、中国の建設行政を総合的に推進しています。住宅都市農村建設部は、中国の都市化と農村開発の進展において、重要な役割を果たしており、その政策と活動は、中国社会の発展に大きな影響を与えています。

公式サイトでは、最新の政策情報や関連資料が公開されており、中国の建設行政に関心のある人々にとって、貴重な情報源となっています。

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