中谷智司

中谷 智司（なかたに ともじ）

中谷智司は、1968年11月22日生まれの日本の政治家で、民主党に所属していました。元参議院議員として、徳島県から1期にわたり活動しました。特に中小企業や農業政策に焦点を当てた取り組みが印象的です。

人物背景

徳島県徳島市で生まれ、徳島大学で知能情報工学を専攻しました。大学卒業後は住友金属工業に入社し、その後キヤノンシステムソリューションズに転籍しましたが、政治の世界に進むため、2005年に退社しました。

彼は、2007年の第21回参議院議員通常選挙に民主党の公認候補として徳島県選挙区から立候補し、初当選を果たしました。在任中は、複数の委員会で活躍し、参議院の農林水産委員長を務めるなど重要な役割を果たしました。

中谷議員の趣味は読書、旅行、食べ歩きであり、2005年からは「中谷智司と走る会」も主催し、地域のマラソン大会や健康ウォークに参加していました。彼の活発な地域活動は、フォロワーとつながる手段としても重要でした。

しかし、2013年の第23回参議院議員通常選挙では落選してしまいました。

政治活動と政策

中谷智司は、中小企業政策と農業政策に力を入れました。中小企業においては、資金繰りの重要性を強調し、経済産業委員会で当時の大臣に資金繰り支援を求める質問を行いました。また、法人税の引き下げを広範に中小企業に適用すべきとの意見も表明しました。

農業に関しては、「もうかる農業」の重要性を参議院予算委員会で国の指導者に力説しました。この際、徳島の特性を踏まえた農産物の対象品目の拡大を求めるなど、地域のニーズに応じた政策提案を行いました。

さらに、2010年には、中小企業憲章の策定に寄与し、「中小企業を大切にする社会を作る」というビジョンを持って、さまざまな意見を収集し提言を行いました。

TPPと災害対策

中谷は、TPP（環太平洋パートナーシップ協定）については国会議員の協力を得て、賛成請願には署名しなかったことが一つの注目点です。TPPに関する議論が続く中、彼は自身の立場を明確にし、反対派の声をも支持する発言をしていました。

また、南海トラフ超巨大地震に関する懸念からは、2009年の決算委員会で、住宅や学校、病院の耐震化の重要性を訴え、法整備について進言しました。災害への備えに関しても敏感な姿勢を持っていました。

経歴

• - 1968年 徳島県徳島市誕生
• - 1984年 徳島市富田中学校卒業
• - 1987年 徳島市立高等学校卒業
• - 1992年 徳島大学工学部知能情報工学科卒業
• - 1994年 徳島大学大学院工学研究科修了
• - 1994年 住友金属工業に入社
• - 2005年 会社を退社し政治活動を開始
• - 2007年 第21回参議院議員通常選挙に当選
• - 2013年 第23回参議院議員通常選挙に落選

中谷智司の政治家としての活動は、特に地域中小企業や農業など、地元に密着した政策が多く、彼の行動は多くの人々に影響を与えてきました。

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