第23回参議院議員通常選挙

第23回参議院議員通常選挙の概要

第23回参議院議員通常選挙は日本で2013年7月21日に行われた選挙で、由来は2012年の衆議院選で自由民主党（自民党）が政権を奪還した後の最初の重要な国政選挙でした。この選挙は、前回の第21回参院選以降から続いていたねじれ国会を解消するための重要な機会でもあり、与党が参議院でも過半数を確保できるかが大きな関心となりました。

選挙の背景と特徴

参議院議員の定数は242人ですが、今回の選挙ではその半数にあたる121議席が改選対象でした。特に選挙区73議席と比例代表の48議席が改選され、与党である自民党にとっては、第21回参院選での大敗からのリベンジを果たす舞台となりました。また、選挙日が東京都議会議員選挙と同じ年に設定されたことも注目を集めました。選挙に先立つ公職選挙法の改正によってはインターネット選挙運動の導入や成年被後見人の参政権の回復が行われました。

投票と開票

選挙の公示日は7月4日、投開票日は7月21日でした。特に、離島や山間部などでは投票が18日から20日に繰り上げられ、全国81の投票所で実施されました。この選挙では、期日前投票者数が過去最高の約1294万人に達するなど、有権者の参加意識が高まりました。結果的に、全体の投票率は52.61%と、前回の57.92%から減少しました。

選挙結果

結果として、自民党は選挙区で47議席、比例区で18議席を獲得し、計65議席を手に入れました。これにより、自民党は参議院第一党に返り咲くこととなり、衆議院との連携を強めました。公明党は、選挙区で全員当選し、比例代表で7議席を得たことで、合計11議席に増やしました。この結果、与党は非改選席を含めて135議席を獲得し、ねじれ国会も解消されました。

一方で、民主党は19の1人区で全敗し、過去最少の17議席という厳しい状況に直面しました。また、日本維新の会とみんなの党もそれぞれ8議席を獲得したものの、両党とも前回の結果より議席数・得票数ともに下回る結果となりました。

さらに、日本共産党は改選前よりも増やして8議席を獲得し、国政選挙で15年ぶりに議席を増やしました。社民党はわずか1議席にとどまり、党首の福島瑞穂が辞任する事態にもなりました。

選挙を巡る事件

この選挙において、香川県高松市で開票作業中に票の不正操作が発覚し、数名が逮捕されるという問題も発生しました。この選挙は法制度の改正とも関連し、インターネットを使った選挙運動の初実施としても記憶されるものとなりました。全体として、この選挙は日本の政治における重要な転機を示しており、今後の政策や党勢の動向にも大きな影響を与えました。

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