中部圏開発整備法

中部圏開発整備法概要

中部圏開発整備法は、東海地方と北陸地方にまたがる9つの県において、地域の開発や整備を進めるために制定された法律です。この法律の目的は、首都圏と近畿圏の中間に位置するエリアでの交流を活性化し、地域の機能を向上させることにあります。法令番号は昭和41年法律第102号で、1966年7月1日に公式に施行されました。

対象地域

法律の対象となる地域は、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県の計9県です。特に福井県、三重県、滋賀県は近畿圏整備法とも関連があり、重複する部分が存在しています。

構成

法律は以下の章で構成されています。
1. 第一章：総則
2. 第二章：削除
3. 第三章：国土審議会の調査審議等
4. 第四章：中部圏開発整備地方協議会
5. 第五章：中部圏開発整備計画
6. 第六章：中部圏開発整備計画の実施
7. 附則

中部圏開発整備地方協議会

この法律の下には「中部圏開発整備地方協議会」が設置されており、本会議と幹事会から成り立っています。本会議は、対象地域の知事や名古屋市、静岡市、浜松市の市長、県議会や市議会の議長、さらには学識経験者など、多様なメンバーで構成されており、様々な意見を取り入れた検討が行われています。1966年11月に開催された第1回の協議会以降、概ね1〜2年ごとに会議が実施されています。

中部圏開発整備計画

この法律に関連する開発計画は、2005年6月までは「中部圏基本開発整備計画」と呼ばれていました。その初回の計画は1968年に策定されており、以降1978年、1988年、2000年と段階的に改訂が行われています。各計画は、中部圏開発整備地方協議会によって審議され、最終的には県と国土審議会との協議を経た後、国土交通大臣が決定を下し、財政的な支援を受ける流れとなります。

地域の発展に応じて、都市の機能を最適に発揮できる基盤整備が求められ、「都市整備区域」や「保全区域」、「都市開発区域」といった具体的な区域が設定されます。これにより、観光資源や文化財の保護、産業都市の発展など、多面的な視点から地域の振興を図ることが期待されています。

また、2006年5月の協議会では、2011年までの開発計画に関する議論がなされ、新東名高速道路や北陸新幹線の建設、災害対策や観光振興策が取り上げられました。

関連情報

この法律に関連する詳細な情報については、日本の法律一覧や21世紀の国土のグランドデザイン（第五次全国総合開発計画）、工場三法、近畿圏整備法なども参照することができます。また、行政や地域の発展に関する最新情報は、中部圏開発整備地方協議会のホームページにアクセスすることで入手可能です。

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