中部高速道路

中部高速道路について

中部高速道路は、韓国の忠清北道清州市から京畿道河南市に至る高速国道であり、正式には高速国道35号として知られています。この道路は、韓国の交通の便を向上させるために設計された重要な路線です。1980年代に入ってから、韓国の高速道路の利用が年々15%以上増加する傾向が見られ、その結果、京釜高速道路の混雑が予想されるようになったため、中部地域を迂回する高速道路の計画が立案されました。

中部高速道路は、京釜高速道路が通過しない内陸の自治体を経由することで、地域のアクセス性を向上させる目的で設計されました。また、新たに東ソウルバスターミナルを開設することにより、京釜高速の交通量を分散させる狙いもありました。特に、高速道路の整備に当たり、高規格設計が採用されたため、最高速度が110km/hと定められています。

しかしながら、1990年代にはこの道路も混雑が深刻化し、拡張計画が必要となりました。その結果、ICのない急行道路を新たに建設する方針が決定され、2001年には第二中部高速道路が開通しました。これにより、交通量の更なる分散が図られました。

路線データ

1. 中部高速道路
- 起点：忠清北道清州市西原区南二面（南二JCT）
- 終点：京畿道河南市春宮洞（河南JCT）
- 全長：117.2km
- 管理会社：韓国道路公社
- 制限最高速度：110 km/h
- 制限最低速度：50 km/h
- 車線数：戸法JCT～麻長JCTおよび山谷JCT～河南JCTは8車線、その他の区間は4車線

2. 第二中部高速道路
- 起点：京畿道利川市麻長面（麻長JCT）
- 終点：京畿道河南市山谷洞（山谷JCT）
- 全長：31.1km
- 管理会社：韓国道路公社
- 制限最高速度：110 km/h
- 制限最低速度：50 km/h
- 車線数：4車線

歴史

中部高速道路の歴史は1985年に始まり、ソウルと忠清南道大田を結ぶ路線が指定されたことから始まります。1987年には、江一ICから南二JCTまでの区間が開通し、その後の1991年には河南JCT以北の部分が新しい料金道路に編入されました。2001年には、路線番号が改正されて新たに35号として指定されました。

また、2001年には戸法JCTから麻長JCT、山谷JCTから河南JCTの間が8車線に拡張され、第二中部高速道路も開通しました。2015年には公式に南二JCTが起点となり、京釜高速道路との共用区間が解除され、現在に至っています。

道路状況とインターチェンジ

中部高速道路及び第二中部高速道路は全区間京畿道内に所在し、交通量が多く、重要な通行路として利用されています。これにより地域経済や旅行者にとっても重要な役割を果たしています。

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