中野出入口

中野出入口（なかの・でいりぐち）

概要

阪神高速道路13号東大阪線上に設けられたインターチェンジの一つです。大阪府東大阪市に所在し、主に地域交通と高速道路ネットワークを結ぶ役割を担っています。本出入口は、その構造から環状線方面へのアクセスに特化しており、環状線から離れる方向（奈良方面など）への入口や、環状線方面から来た車両が流出する出口としては機能していません。このような構造を持つインターチェンジは、ハーフインターチェンジと呼ばれます。

接続する一般道路

中野出入口は、周辺の主要な一般道路と連携しています。高速道路を利用して地域へアクセスする際、または地域から高速道路へ流入する際の重要な結節点となります。

国道308号: 大阪市中央区から奈良県奈良市に至る幹線道路であり、本出入口に接続しています。
大阪府道21号八尾枚方線: 八尾市から枚方市を結ぶ主要地方道です。本出入口は、この府道21号線上の「河内中野南交差点」において一般道路網と直接的に連絡しており、地域内での移動や周辺地域からのアクセスを可能にしています。

周辺環境

インターチェンジの周辺地域は、多様な施設が集まる東大阪市の中心部に近いエリアです。交通、行政、文化、医療、商業など、様々な機能が集積しています。

公共交通: 近畿日本鉄道（近鉄）けいはんな線の荒本駅が比較的近くに位置しており、公共交通機関との乗り換えや連携が可能です。
行政・文化施設: 東大阪市の行政機関が集まる東大阪市役所や、大規模な蔵書を誇る大阪府立中央図書館といった、市の中心的公共施設が近隣にあります。
医療機関: 地域医療を支える主要な医療機関である河内総合病院も周辺に所在しています。
商業施設: ファッション関連のアーバンリサーチや、外食チェーンのフレンドリーなど、地域住民や訪問者が利用できる商業施設も見られます。

隣接する高速道路施設

阪神高速13号東大阪線において、中野出入口の前後には複数の高速道路施設が連続して位置しています。これらの施設は、利用者が目的地に応じて最適なルートを選択するための重要なポイントとなります。

東側（ナンバリングが大きい方向、概ね奈良方面）:
(13-08) 水走出入口
西側（ナンバリングが小さい方向、概ね大阪市内方面）:
(13-06) 東大阪荒本出入口
(13-05) 東大阪JCT（近畿自動車道など主要な広域高速道路と接続する大規模なジャンクション）
(13-04) 長田出入口/TB（西行きの本線上に料金所を併設）

これらの施設群は、阪神高速道路網における重要な結節点として機能しています。

利用上の注意点と構造的特徴

中野出入口は、その構造においていくつかの特徴と利用上の注意点があります。

追越車線側接続: 通常のインターチェンジでは本線車道の左側に接続するケースが多いのに対し、中野出入口における本線からの流出路（出口）および本線への流入路（入口）は、いずれも追越車線側、すなわち右側に接続する形式を採用しています。
出口（環状線方面から）の見通し: 特に環状線方面から中野出入口を利用する際の出口ランプは、緩やかな左カーブの先に位置しています。このカーブの外側には、遮音を目的とした背の高い防音壁が設置されていますが、この防音壁が視界を遮るため、出口ランプ付近の見通しが悪くなるという構造的な課題があります。
追突事故への注意: 見通しの悪さから、出口ランプ上で発生している渋滞の最後尾を発見するのが遅れる可能性があり、先行車両への追突事故を引き起こす危険性が指摘されています。したがって、中野出入口の出口を利用する際は、漫然と走行することなく、十分に速度を落とし、カーブの先や前方の状況を常に慎重に確認しながら進行することが極めて重要です。安全運転に努める必要があります。

関連事項

本出入口に関する情報に関連する項目として、以下のものが挙げられます。

日本のインターチェンジ一覧: 日本国内に存在する高速道路のインターチェンジ全般に関する情報の一覧。
* 近鉄けいはんな線: 本出入口の最寄り駅の一つである荒本駅が属する鉄道路線。

外部リンク

中野出入口の最新情報や交通状況、利用方法の詳細については、本出入口を管理運営している阪神高速道路株式会社の公式サイトにて確認することができます。

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