阪神高速13号東大阪線

阪神高速13号東大阪線は、大阪市中央区から東大阪市に至る阪神高速道路の路線で、大阪と奈良を結ぶ重要な動脈です。ほぼ全線が中央大通りの上を走り、その大部分が高架構造となっています。しかし、1号環状線の内側、船場付近では、船場センタービルの上を通過するという珍しい構造が見られます。

この路線はほぼ一直線に伸びていますが、起伏が多い点が特徴です。特に法円坂一丁目付近は、難波宮の遺跡があるため、高架化されず平地を走る区間となっています。また、阪神高速道路の南北を挟むように中央大通りが同じ平面上を通っており、複雑な構造であることがわかります。

出口の構造にも特徴があります。一般的に出口は左側車線から分岐することが多いですが、東行きの中野と水走の出口は右側車線から分岐しています。そのため、これらの出口付近で渋滞が発生すると、追越車線が渋滞するという現象が見られます。

西石切ランプは、阪奈トンネルのすぐ西側に位置しており、奈良方面から第二阪奈道路を走行すると、トンネルを出てすぐに本線に合流する形になります。

路線名としては、大阪府道高速大阪東大阪線（全線、阪神高速16号大阪港線も含む）と、東大阪JCT以東は一般国道163号（東大阪線）という名称も持っています。

各出入口は、並行する中央大通り（高井田出入口 - 水走出入口間は国道308号）と東大阪荒本出口（大阪市内方面からの出口）を除いて接続しています。全線が大阪府内に位置しています。

歴史を振り返ると、1970年に西横堀 - 法円坂が開通し、その後、1974年には森ノ宮 - 長田が開通しました。1978年には法円坂 - 森ノ宮が開通しましたが、この区間は難波宮跡の発掘調査の影響で開通が遅れ、遺跡保護のため平面道路となりました。1983年には長田 - 東大阪JCTが開通し、近畿自動車道と接続、1987年には東大阪JCT - 水走が開通、1997年に水走 - 西石切が開通し、全線が開通、第二阪奈有料道路と接続しました。

道路情報ラジオは、森ノ宮（法円坂 - 高井田）と長田（高井田 - 東大阪JCT）の区間で放送されています。阪神高速の道路情報ラジオは、通常「こちらは阪神高速路側○○（局名）です。午前（午後）○○時○○分現在の道路情報をお知らせします。」というアナウンスで始まります。

この路線は、大阪と奈良を結ぶ最短ルートであるため、交通量が非常に多く、特に平日の朝の時間帯は東船場ジャンクションを先頭とした渋滞が頻発しています。渋滞がひどい場合には、水走付近まで渋滞が伸びることもあります。この交通量の多さは、令和2年度に予定されていた交通量調査が、新型コロナウイルスの影響で延期されたことからも伺えます。

阪神高速13号東大阪線は、その特殊な構造と歴史、そして重要な交通網としての役割から、大阪都市圏において非常に重要な路線であると言えるでしょう。

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