中野区立第三中学校

中野区立第三中学校の概要

中野区立第三中学校（なかのくりつだいさんちゅうがっこう）は、東京都中野区東中野五丁目に位置していた公立中学校です。2018年の統合により閉校となり、同区立第十中学校と合併して中野区立中野東中学校が設立されました。この統合に伴い、第三中学校は中野東中学校の存続校舎としてその役割を終えました。

生徒の出身校

この学校には主に、白桜小学校（旧東中野小学校・旧中野昭和小学校）、塔山小学校、桃園第二小学校、そして谷戸小学校の出身者が在籍していました。通称は「三中」または「中野三中」として親しまれていました。

教育の特徴

1974年度から2000年度にかけて、本校は文部省による帰国子女教育研究協力校としての指定を受けていました。この制度の変更後も引き続き帰国子女の受け入れに努め、2002年には中野区教育委員会から「中野区帰国生徒受け入れ重点校」として認定されました。そのため、在校生の約1割から2割が帰国子女であることが一般的でした。

また、ニュージーランドのウェリントン市との交換留学プログラムも実施しており、国際交流においても非常に積極的な姿勢が特長です。

部活動の実績

部活動においても多くの成果を上げており、特に女子バスケットボール部は1989年に全国制覇を果たしました。さらに1992年には関東大会に進出するなど、スポーツにおいても優れた実績があります。また、吹奏楽部は1989年および1990年に東京都吹奏楽部C組で金賞1位を受賞しました。

制服

生徒の制服は男子が黒の詰襟に金ボタン、女子が紺色リボン付きのセーラー服で、冬服は紺色、夏服は白をベースとしています。これにより、伝統的で格式のある学校のイメージが醸成されていました。

沿革

• - 1947年4月: 桃園第二小学校内に開校
• - 1949年2月: 校舎落成
• - 1974年4月: 帰国子女教育研究協力校に指定
• - 1989年8月: 東京都中学校吹奏楽コンクール金賞受賞、全国中学校バスケットボール大会優勝
• - 2002年7月: 中野区帰国生徒受け入れ重点校に指定される
• - 2007年10月: 創立60周年記念式典
• - 2018年3月: 閉校

交通アクセス

この学校へのアクセスは、最寄り駅である東中野駅から便利でした。

著名な出身者

この学校からは、松坂慶子（女優）、快楽亭ブラック（2代目・落語家）、大山妙子（元女子バスケットボール日本代表）、冨永みーな（声優）、尾身茂（新型インフルエンザ等対策有識者会議会長）といった著名な卒業生が輩出されています。

中野区立第三中学校は、その教育理念や国際的な視点、スポーツにおける成果など多くの分野で中野区に貢献した重要な教育機関でした。

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