中野美紀

中野美紀

人物・プロフィール

中野美紀（なかの みき）は、1964年5月25日生まれ。1980年代前半にアイドル歌手として活動した日本の歌手である。本名も同じ中野美紀。ファンからは「ミッチ」の愛称で親しまれた。

出身地については、千葉県とする資料が一般的だが、中には福岡県北九州市出身と記載されているものも見られる。血液型はO型。
公表されていたプロフィールサイズは、1982年当時で身長155cm、スリーサイズはバスト78cm、ウエスト55cm、ヒップ82cmであった。
アイドルデビュー当時は、潤徳女子高等学校に在学していた。また、学生時代には中学・高校を通じて演劇部に所属しており、ステージや人前で表現することへの素養を培っていたのかもしれない。

経歴

彼女の芸能界入りの大きなきっかけとなったのは、日本テレビ系の人気オーディション番組『スター誕生!』である。中野美紀は、同番組の第35回決戦大会に出場し、見事合格を果たしただけでなく、最優秀賞を受賞するという輝かしい成績を収めた。
この第35回大会は、後に歌謡界を代表する存在となる小泉今日子も合格者として輩出した回であり、中野美紀は小泉今日子とともにビクター音楽産業との専属歌手契約を結んだ。所属事務所は、ビクターグループの芸能部門を担っていたビクター芸能音楽であった。

音楽活動

ビクター音楽産業より、シングルを2枚リリースしている。

未経験

デビューシングル『未経験』は、1982年3月1日に発売された（規格品番：SV-7915）。この楽曲の作詞・作曲は、当時多くのアイドルに楽曲提供を行っていた松宮恭子が手がけ、編曲は萩田光雄が担当している。
シングルのB面には『愛・未満』が収録されており、こちらもA面と同じく作詞・作曲は松宮恭子によるもので、編曲は松井忠重が担当している。

破れたダイアリー

続くセカンドシングル『破れたダイアリー』は、デビューから約1年後の1983年4月にリリースされた（規格品番：SV-7299）。A面曲の作詞は吉岡治、作曲は岸本健介、編曲は高田弘が担当した。
このシングルのB面には『白と黒』が収められている。B面曲は、再び松宮恭子が作詞・作曲を手がけ、編曲は萩田光雄が担当している。これはデビューシングルのA面・B面の担当者の一部と同じ組み合わせである。

その他の活動

歌手活動と並行して、タレントとしても活動の幅を広げた。ラジオ関西で放送されていた番組『真夜中ギンギラ大放送』などに出演し、歌声だけでなくそのパーソナリティでもファンを魅了した。

まとめ

中野美紀は、1980年代前半という短い期間ながら、『スター誕生!』での最優秀賞受賞という鮮烈なデビューを果たし、2枚のシングルをリリースして活動したアイドル歌手である。同期には小泉今日子、所属事務所はビクター芸能音楽であり、当時のアイドルシーンの一翼を担った存在と言えるだろう。

もう一度検索