丸の内二重橋ビル

丸の内二重橋ビル

概要

丸の内二重橋ビルは、東京都千代田区丸の内三丁目に位置する超高層複合ビルです。このビルは、皇居の馬場先門に面した場所にあり、日比谷通り沿いに広がっています。1962年に建設された「富士ビルヂング」、長年にわたって丸の内地区で活動する「東京商工会議所ビル」、そして大正時代から続く「東京會舘ビル」の建て替えを目的に計画されました。このプロジェクトでは、敷地が「都市再生特別地区」に指定され、容積率も緩和されることで新しい高層ビルが誕生しました。2015年に着工し、2018年に完成しています。

設計と構成

このビルの低層部には、丸の内ブロックを最大限に活用するための複合的な施設が整えられています。事業者である三菱地所や東京商工会議所、東京會舘がそれぞれの施設を有しながらも、一体的に使用できるように設計されています。その結果、広いフロア面積を持ち、皇居外苑側の眺望を楽しむことができる空間が出来上がりました。

建物の外観は、皇居の景観に調和するようにデザインされています。特に、みごとなスカイラインを描くことで、丸の内のランドマークとなることを目指しています。低層部は重厚感のある石造りで品格があり、高層部は高性能なLow-Eガラスを使用したシンプルで洗練された造りとなっています。また、内装も快適性と安全性を考慮した計画がなされており、帰宅困難者向けの受け入れスペースやBCP（事業継続計画）機能も充実しています。

施設構成

オフィス

ビルのオフィスエントランスは格式あるデザインで、オフィス基準階は約900坪を4つに分けて使用することが可能です。8階には皇居外苑に面したテラスもあり、仕事の合間にくつろげる空間が提供されています。中層階には小規模区画が設けられ、各種の会議室やラウンジ、レセプションを利用できます。特別なオフィスエリアとして「The Premier Floor」も用意され、多様なサービスを受けることができる付加価値の高い空間となっています。

二重橋スクエア

地下1階から地上2階には商業エリアが広がっています。ここの商業施設は、丸の内地区での買い物や飲食を楽しむための新たなスポットとなっています。このエリアには25店舗が出店しており、特に日本初進出の業態も含まれているため、注目されています。

2階にはテラス席を備えた飲食店が配置されており、地上エリアはラグジュアリーなデザインで統一されています。1階にはオーニングが設置され、丸の内仲通りの賑わいに華やかさを添えています。

東京商工会議所

東京商工会議所はビルの1階と5〜6階に位置しており、イベントや会議が開催できる東商グランドホールや8つの会議室が備わっています。

東京會舘

新たに建て替えられた東京會舘は、宴会場や結婚式場、レストランなど多目的に利用されるスペースが整えられています。

アクセス

このビルはアクセス面でも優れており、JR東日本や東京メトロ、都営地下鉄の主要駅から近く、多くの交通手段が利用可能です。特に、東京駅や有楽町駅からのアクセスが便利です。

総括

丸の内二重橋ビルは、皇居の景観を生かしたデザインと機能を兼ね備えた複合ビルであり、オフィスや商業施設、文化的な機能が一体となった都市空間の形成を目指しています。丸の内地域における重要なランドマークとして注目されています。

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