丸山駅 (三重県)

丸山駅（まるやまえき）

丸山駅は三重県伊賀市才良に位置し、伊賀鉄道伊賀線の駅として多くの利用者に親しまれています。副駅名は「くノ一グラウンド前」で、地域のランドマークとしても知られています。

1. 駅の沿革

丸山駅の創立は1922年にさかのぼります。伊賀鉄道の上野町から名張までの路線が延伸する際に開業しました。その後、1926年に社名が変更されたことから伊賀電気鉄道の駅となり、1929年には大阪電気軌道の駅へと変わりました。
次第に会社合併が進む中で、駅は1929年から参宮急行電鉄、1941年には関西急行鉄道、1944年には近畿日本鉄道の一部となりました。1973年には貨物営業が廃止され、2000年には無人駅となりました。その後、2007年には伊賀鉄道（新）として再スタートを切りました。

駅名に「くノ一グラウンド前」が追加されたのは2020年のことで、その際には除幕式も行われました。

2. 駅の構造

丸山駅は島式のホームを1面、2線有する地上駅です。無人駅であり、駅舎はホームの西側に位置していますが、集改札は行われていません。駅舎とホームは構内踏切でつながっており、ホームの長さは2両分となっています。これにより、折り返し運転や交差運転も可能です。

3. 乗降人員の推移

丸山駅の乗降人員は主に通学や通勤のために利用されています。近年の調査によれば、2021年11月9日には1日あたり50人が乗降しており、その内訳は乗車23人、降車27人という結果でした。過去数年間のデータを振り返ると、2008年には270人でピークを迎えていますが、近年はその利用者数が減少傾向にあります。特に、2010年には238人であったため、過去と比べるとその影響が顕著です。

4. 駅周辺の環境

駅の周囲は広大な田園風景が広がっており、民家が点在しています。かつては北側に伊賀市立丸山中学校が存在していましたが、2012年に閉校となりました。この学校跡地は、2014年から伊賀FCくノ一三重が借り受け、サッカー用の天然芝練習グラウンドへと整備されています。

また、周辺には城跡や消防署の分署も存在し、地域づくりに貢献しています。

5. バス路線の接続

丸山駅にはバス路線も整備されています。伊賀市の比自岐コスモス号と神戸地区地域運行バス「かんべ北斗号」が利用可能で、特に平日運行が中心となっています。比自岐コスモス号は農協前行に向かい、かんべ北斗号は火曜・金曜の２日間、異なるルートへと運行されています。

6. 隣接駅

伊賀鉄道の伊賀線を利用することで、隣接する依那古駅や上林駅へのアクセスも便利です。丸山駅は地域交通の重要な役割を果たしています。

確かな歴史を持つ丸山駅は、利用者にとってなくてはならない交通の拠点であり、地域社会の一部としてこれからも発展していくことが期待されます。

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