丸木唯

丸木 唯

丸木 唯（まるき ゆい）は、1986年7月30日に石川県輪島市で生まれた日本の元プロ野球選手です。現役時代は投手としてプレーしました。

経歴

地元、輪島実業高校に進学した丸木氏は、高校時代の公式戦での勝利は通算1勝にとどまり、目立った実績は少なかったものの、その能力は早くから注目を集めていました。最速140キロを超える力強いストレートに加え、フォークボールも操るなど、投手としての高い潜在能力を秘めていたからです。この将来性が評価され、2004年のNPBドラフト会議において、広島東洋カープから4巡目で指名を受けることになります。丸木選手は、パソコンの授業中にインターネットの速報を通じて自身の指名を知ったというエピソードが残っています。

プロ野球選手としてのキャリアは、広島東洋カープで過ごした4年間（2005年から2008年）でした。この期間、背番号67を着用しましたが、残念ながら一度も一軍公式戦のマウンドに上がる機会を得ることはできませんでした。実戦登板の機会すら限られる厳しい状況が続き、入団から4年が経過した2008年10月10日、球団から戦力外通告を受け、現役を退くことを決断しました。一軍公式戦出場は記録されていません。

引退後

現役引退後、丸木氏は野球から離れることなく、2009年からは広島東洋カープの球団職員として新たな道を歩み始めます。主に経理部門で球団を支える業務に携わりました。また、この時期に大型自動車運転免許を取得しています。

球団職員としての勤務を経て、2013年4月20日には飲食業界へ転身します。カープOBの先輩である吉田圭氏からの誘いを受け、広島市内に「鉄板焼 まるよし」を共同で開店しました。この店舗は、2020年6月に店名を「鉄板焼 まるき」と改称しています。共同経営者であった吉田氏はその後独立し、東京でお好み焼き店「さぶろく」を開業、オーナーを務めています。

近年の出来事

2024年1月1日、丸木氏は自身の故郷である石川県輪島市へ帰省中に、令和6年能登半島地震に遭遇し被災しました。地震発生後は、一時的に車中での生活や避難所での生活を送るなど、困難な状況に直面したことを後に報告しています。

プロ野球選手としての短いキャリアを終えた後も、球団職員、そして飲食店の経営者として広島を拠点に活動を続ける丸木唯氏。近年発生した故郷での大きな震災を経験するなど、その人生は多岐にわたる経験に彩られています。関連情報として、石川県出身者や広島東洋カープに在籍した選手のリストにその名が見られます。

もう一度検索