丸毛謙一

丸毛 謙一（まるも けんいち）

丸毛謙一は、1988年8月2日に大阪府豊中市で生まれた元プロ野球選手です。彼は外野手としてプロ入りしましたが、内野手としてもプレーした実績を持っています。丸毛は幼少期から野球に親しみ、小学3年生から本格的に投手として活動を始めます。中学時代には豊中シニアチームに所属しました。

経歴

プロ入り前

高校は大阪桐蔭で、2年生の秋からベンチ入りを果たしました。3年生時の夏の甲子園では、宿敵である斎藤佑樹がいる早稲田実業に敗れる結果となります。しかし彼はその後、大阪経済大学に進学し、2年生時の春からはレギュラーとして活躍します。外野手と三塁手の両方で才能を発揮し、関西六大学リーグでは通算88試合出場、打率.227、4本塁打を記録しました。また、ベストナインにも3回選ばれるほどの実力を見せました。

2010年のプロ野球ドラフトでは読売ジャイアンツから育成選手として8位指名を受け、プロの世界に足を踏み入れました。

プロ入り後

プロ入り初年度の2011年は、主にファームで代走要員として活躍しましたが、支配下選手登録には至りませんでした。しかし、3盗塁を決めるなど存在感を示しました。翌2012年には、外野手登録ながら遊撃手として出場し、57試合でそのポジションを守るなど、その俊足を武器に大いに活躍します。このシーズンでは、打率は.227ながらも15盗塁を記録しました。

2013年シーズンでは、教育リーグ全試合で4番打者として出場し、特に注目されたのが、育成選手として開幕戦の4番を務めたことでした。しかし、その後10月に自由契約となると、オリックス・バファローズに加入し、再び支配下選手登録を果たします。

2014年には開幕一軍に選ばれ、プロ初出場を果たします。この時の試合は彼の一軍公式戦での唯一の出場試合となります。続く2015年には、悪運にも春季キャンプ中に頭部に打球を受け、急性硬膜外血腫という重傷を負いました。緊急手術を受けるものの、その後は再び同じ部位に衝撃を受けることによるリスクを考慮し、引退を決意します。

引退後は球団の二軍スタッフとして活動を始め、7月13日には試合でのユニフォーム緊急配送という任務を果たしました。彼の選手としての道のりは短かったものの、持ち味の俊足とその努力は多くのファンに記憶されています。

選手としての特徴

丸毛は50メートル走を5秒8という驚異的な速さで駆け抜ける俊足が最大の武器でした。これにより、代走や守備の要としてチームに貢献しました。

記録

• - 初出場: 2014年3月28日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦（札幌ドーム）。9回表に代走で出場。
• - 背番号: 005（2011年 - 2013年）、00（2014年 - 2015年）

丸毛謙一のプロ野球人生は、限られた時間の中で多くの挑戦と困難に満ちていましたが、その姿勢は多くの人々に感動を与えました。

もう一度検索