丹波

丹波（たんば）

「丹波」という言葉は、歴史、地理、文化など、様々な側面を持つ複合的な概念です。この言葉が指し示す具体的な対象を、以下に詳しく解説します。

丹波国（たんばのくに）

概要

丹波国は、かつて存在した日本の地方行政区分の一つで、現在の京都府、兵庫県の一部、そして大阪府の一部に相当します。この広大な地域は、歴史的に重要な役割を果たし、豊かな文化を育んできました。

現在の丹波地方

現代では、丹波国に由来する地域名として、主に以下の2つが用いられています。

京都丹波: 京都府における丹波地方を指し、中丹地域のうち舞鶴市を除いた区域と南丹地域から構成されます。この地域は、美しい自然と歴史的な建造物が調和した、魅力的な場所です。
兵庫丹波: 兵庫県における丹波地方を指し、丹波県民局の管轄区域、具体的には丹波篠山市と丹波市を含みます。この地域は、豊かな自然に恵まれ、伝統的な文化が色濃く残っています。

地名としての丹波

主な地名

「丹波」の名を冠する地名は、以下のものがあります。

丹波市（たんばし）: 兵庫県に位置する市。
丹波篠山市（たんばささやまし）: 兵庫県に位置する市。
丹波町（たんばちょう）: かつて京都府船井郡に存在した町で、現在は京丹波町の一部です。
丹波村（たんばむら）: かつて京都府中郡に存在した村で、現在は京丹後市の一部です。
峰山町丹波（みねやまちょうたんば）: 京都府京丹後市峰山町の大字。
丹波 (あま市): 愛知県あま市の地名。

列車名としての丹波

かつて運行していた列車

「丹波」は、かつて運行されていた列車名としても用いられました。これらの列車は、いずれも丹波国に由来しており、以下のようなものがあります。

「丹波」: 1986年まで日本国有鉄道が運行していた急行列車で、大阪駅・新大阪駅と兵庫県北西部・京都府北部を結んでいました。この列車は、後に「こうのとり」に名称が変更されました。
「たんば」: 1996年から2011年まで西日本旅客鉄道（JR西日本）が運行していた特急列車で、京都駅と福知山駅を結んでいました。この列車は、後に「きのさき」に名称が変更されました。

人名としての丹波

丹波氏

「丹波」は、日本の姓の一つとしても存在します。丹波氏という姓を持つ人々は、歴史的に重要な役割を果たしてきました。

著名な人物

丹波哲郎: 著名な俳優。

丹波立杭焼（たんばたちくいやき）

概要

丹波立杭焼は、丹波篠山市（旧丹波国）で生産される陶器であり、日本六古窯の一つとして知られています。その歴史は古く、伝統的な技法が今も受け継がれています。

その他

関連項目

「丹波」で始まるページの一覧


この項目では、「丹波」という言葉が持つ多面的な意味を解説しました。この言葉が、歴史、地理、文化、そして人々の生活に深く根ざしていることが理解できるでしょう。

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