丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる

丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる

『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』は、1989年に公開された日本の映画で、心霊学や霊界の探求に注力している俳優の丹波哲郎が原作、脚本、総監督を務めた一作です。本作は、彼のベストセラー著書を基に映画化されたもので、その後も舞台化されるなど多くのメディアで取り上げられました。また、映画の成功を受けて続編が制作され、1990年には『丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!』、1994年には『大霊界3 死んだら生まれ変わる』が公開されています。

あらすじ

物語は、物理学者の曽我隆が学会に向かう途中の事故によって命を落とすところから始まります。彼は霊人キヨに導かれ、霊界へと迷い込みます。霊界での冒険を経て、曽我は人間界へ再び生まれ変わるためのチャンスを探し求めることになります。彼の旅は、霊的存在との出会いや、霊界の真実を知ることへとつながり、人間の存在意義について考えさせられる内容となっています。

キャスト

本作のキャストには、丹波義隆が曽我隆役を演じ、その他にも著名な俳優たちが参加しています。特に、ヘネシー号がゴン役、エブリン・ブリンクリーがエルザ・ギルバート役を務めています。また、岡安由美子が霊人キヨ役で登場し、物語を進行させる重要な役割を担っています。

さらに、特別出演として丹波哲郎自身が吉野博士を演じ、物語に深みを与えています。その他にも、多数の俳優たちが脇役として出演し、舞台を賑わせています。

スタッフ

映画の制作には、丹波哲郎が企画から監督、脚本までを手掛けるなど、彼の強い意志が込められています。製作総指揮には古岡秀人、監督には石田照が名を連ねています。また、音楽を担当したのは宮下富実夫と石川恵樹であり、映像を引き立てる重要な役割を果たしています。撮影には岡崎宏三、編集には白江隆夫が関わっています。特撮技術や照明、音響効果も華やかに仕上げられており、映画全体のクオリティを高めています。

評価

この映画は公開当初から多くの反響を呼び、配給収入は9億円に達し、1989年の邦画ランキングで第9位を記録しました。しかし、岡田茂映連会長は映画に対しての批判的な評価を下しており、「プロには考えられないような企画」と述べています。それでも、作品自体は霊界の神秘に挑む独特の視点から、多くの観客に影響を与えました。

本作は、霊界について考えさせるだけでなく、死後の世界をテーマにした珍しい試みの映画であり、観客に深いメッセージを投げかけています。

もう一度検索