丹波篠山市福住伝統的建造物群保存地区

丹波篠山市福住伝統的建造物群保存地区

丹波篠山市福住伝統的建造物群保存地区は、兵庫県丹波篠山市に位置し、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。地区は、福住、川原、安口、西野々の一部を含む約25.2haの範囲に広がります。

歴史

2012年12月28日、この地区は「篠山市福住」として重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。その後、2019年5月1日に篠山市が丹波篠山市へ名称変更したことに伴い、登録名も「丹波篠山市福住」へと改められました。

特色

福住地区は、丹波篠山市の東部に位置し、兵庫県、京都府、大阪府の県境に近い場所にあります。かつて篠山城の城下町から京都へと続く西京街道沿いに発展し、福住、川原、安口、西野々の4つの集落で構成されています。福住は、江戸時代に宿場町として整備され、明治時代以降も多紀郡東部の中心地として栄えました。一方、川原、安口、西野々は、宿場の機能を補完する農村集落として発展しました。

福住地区の大きな特徴は、宿場町の町並みと農村集落の風景が連続して残っている点です。福住には、妻入りの中二階建て切り妻造りで漆喰塗りの建物が軒を連ねる宿場町の面影が色濃く残っています。一方、川原、安口、西野々には、平屋建て茅葺屋根の農家住宅が建ち並び、のどかな農村の風景が広がります。これらの異なる町並みが、周囲の田園風景や特徴的な灌漑施設と一体となり、独特の景観を形成しています。

重要伝統的建造物群保存地区データ

• - 地区名称: 丹波篠山市福住（登録時：篠山市福住）
• - 種別: 宿場町・農村集落
• - 選定年月日: 2012年12月28日
• - 選定基準: (3) 伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの
• - 面積: 25.2ha

主な建造物・施設

• - 本陣跡: かつての宿場の中心施設。
• - 一里塚: 江戸時代の街道の名残。
• - 住吉神社: 重森三玲が作庭した「住之江の庭」があります。
• - 福住駅跡: 旧国鉄篠山線の終点。

アクセス

• - 舞鶴若狭自動車道 丹南篠山口ICから車で約30分
• - 京都縦貫自動車道 亀岡ICから車で約40分
• - 京都縦貫自動車道 京丹波みずほICから車で約25分
• - 新名神高速道路 川西ICから車で約45分

周辺情報

丹波篠山市内には、篠山城下町も重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。あわせて訪れることで、丹波篠山市の歴史と文化をより深く知ることができます。

福住地区は、歴史的な建造物と自然が調和した美しい景観が魅力です。散策しながら、江戸時代の面影を感じてみてください。

関連情報

• - 丹波篠山市 篠山・福住（兵庫県） - 重要伝統的建造物群保存地区一覧
• - 福住伝統的建造物群保存地区 - 丹波篠山市
• - 福住伝建地区（宿場町・農村集落）の町並み観光パンフレット - 丹波篠山市
• - 福住の町並み - 兵庫県公式観光サイト

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