丹羽多聞アンドリウ

丹羽多聞アンドリウ：多彩な才能で日本の映像業界を彩るプロデューサー

丹羽多聞アンドリウ氏は、1964年4月6日生まれの日本のドラマプロデューサーです。BS-TBSメディア事業局長・統括プロデューサーとして活躍し、その独特の作風と幅広い活動で知られています。

経歴とキャリア

東京都出身の丹羽氏は、成蹊大学法学部法律学科を卒業後、1987年にTBSに入社。当初はADとして『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』などの番組制作に携わり、着実にキャリアを積んでいきます。1995年には月曜ドラマスペシャル『終戦50年特別企画 こちら捕虜放送局』でドラマ初プロデュース、1997年には日曜劇場『理想の上司』で連ドラ初プロデュースを果たします。2002年からはBS-i（現BS-TBS）のドラマプロデューサーとして活躍、2008年には統括プロデューサー、2009年には事業部長に就任し、現在はBS-TBSメディア事業局長・統括プロデューサーとして、日本の映像業界を牽引しています。2023年末にはTBSを退社されました。

ユニークな名前と個性

彼の名前「丹羽多聞アンドリウ」は本名で、名字の丹羽と、仏教用語である「多聞」、そしてドイツ系アメリカ人の母親が名付けた「アンドリウ」（Andrewの意）から成り立っています。TBS社員の中でもっとも長い名前として知られ、佐藤二朗氏からは「日本一名前が派手なプロデューサー」と称されたことも。早口でせっかちな性格、そして「テレビは冒険だ！」「BS史上初の試み」といった口癖も、彼の個性的な魅力を際立たせています。

学生時代は映画監督を目指し、自主映画制作にも取り組んでいた丹羽氏。しかし、フジテレビ社員だった父親のアドバイスでTBSに入社。自身は「作品が作れればよかった」と振り返ります。また、雨男としても有名で、撮影現場に彼が来ると雨が降ることが多く、現場から「来ないで」と言われることもあったそうです。

作風とキャスティング

丹羽氏の作風は、オリジナルドラマを重視する一方、ホラーだけは苦手としており、ホラードラマ制作時には原作物を採用することが多いです。 キャスティングにおいては、「演技力」「役柄への適合性」「華、オーラ」の3点を重視し、特に「華、オーラ」を最も重要な要素と捉えていると言われています。

多様な活動

プロデューサーとしてだけでなく、自らプロデュースしたドラマ『ケータイ刑事』シリーズには本人役で出演、映画版にも特別出演するなど、露出も多いのが特徴です。出演理由としては「出演すると作品がヒットするジンクスがある」とのこと。さらに、ドラマ内で自分の名前をもじったものが登場することも多く、彼の作品への強いこだわりと遊び心が感じられます。舞台挨拶や記者会見などでもMCを務めるなど、人前に出る機会も多い人物です。

ドラマ、映画以外でも、アニメ作品のプロデュースや企画、楽曲作詞、舞台演出など、多岐にわたる活動に携わってきました。ハロー!プロジェクト所属メンバーを起用した演劇女子部の舞台作品プロデュースも多数手掛けています。四日市市地域活性化アドバイザーや近畿大学客員教授も務めるなど、その活動領域は実に広範です。

代表作

数多くのドラマ、映画、アニメ作品を手掛けてきましたが、特に『ケータイ刑事 銭形シリーズ』、『怪談新耳袋シリーズ』、『恋する日曜日シリーズ』などは、彼の代表作として挙げられます。これらの作品を通して、多くの若手女優を発掘・育成してきたことも特筆すべき点でしょう。

丹羽多聞アンドリウ氏は、その独自のスタイルと並外れた活動力で、日本の映像業界に大きな影響を与え続けている存在と言えるでしょう。

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