丹野祐樹

丹野 祐樹（たんの ゆうき）

1980年7月20日生まれ、宮城県仙台市出身の元プロ野球選手（投手）。現役引退後は打撃投手や球団職員として東京ヤクルトスワローズを支えている人物である。

アマチュア時代

仙台高等学校に進学し、硬式野球部で本格的に野球に打ち込んだ。投手として才能を開花させ、チームのエースとして活躍。高校3年生の夏、1998年には第80回全国高等学校野球選手権大会に出場する原動力となった。この大会で、仙台高校は甲子園の舞台に立ったが、初戦の相手は、その年の大会で準優勝を果たす強豪、京都成章高校であった。丹野はエースとして先発マウンドに上がったものの、壮絶な打撃戦の末、7対10で惜しくも敗れ、甲子園での戦いを終えた。高校時代の同期には、後にバスケットボール選手として活躍する柏倉秀徳がいた。

プロ野球選手時代

高校での実績が認められ、1998年秋に行われたプロ野球ドラフト会議にて、ヤクルトスワローズから7位指名を受け入団。この年は、後に「松坂世代」と呼ばれる才能あふれる選手たちが多数プロ入りした世代であり、丹野もその一人としてプロの門を叩いた。

投手としてプロ入りした丹野は、スライダー、フォーク、シュートなどを武器に、一軍を目指して日々の練習に励んだ。背番号は入団時から「59」を背負った（1999年～2002年）。しかし、プロの厚い壁に阻まれ、残念ながら現役在籍4年間を通して、一度も一軍公式戦のマウンドに立つことは叶わなかった。そして、2002年シーズン終了後、球団から戦力外通告を受け、プロ野球選手としてのキャリアに終止符を打つこととなった。

現役引退後

プロ野球選手としてのキャリアは短期間で終わったが、丹野はヤクルトスワローズとの関わりを続ける選択をした。現役引退後、球団の打撃投手としてチームをサポートすることになったのだ。打撃投手は、選手の打撃練習の相手を務める重要な役割であり、チーム力の向上に不可欠な存在である。打撃投手としては背番号「91」を着用し（2003年～2009年）、多くの選手のバットを育てた。この打撃投手としての役割を2014年まで務め上げた。

打撃投手を退いた後も、丹野はヤクルト球団に残り、球団職員としてチームを支える立場に回った。現在は、チームが使用するユニフォームや練習着、タオルなどの洗濯・管理を行うランドリー業務を担当している。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、裏方としてチームの環境整備に貢献する重要な仕事である。球団職員となってからは背番号「107」を着用している（2010年～）。

このように、丹野祐樹はプロ野球選手としては一軍登板はなかったものの、現役引退後も長年にわたり打撃投手や球団職員として、ヤクルトスワローズを様々な形で支え続けている。彼の貢献は、グラウンドに立つ選手だけでなく、チーム全体の活動にとって欠かせないものとなっている。

詳細情報

年度別投手成績：一軍公式戦出場なし
背番号：59（1999年 - 2002年）、91（2003年 - 2009年）、107（2010年 - ）

関連項目

宮城県出身の人物一覧
東京ヤクルトスワローズの選手一覧
* 松坂世代

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