久之浜バイパス

久之浜バイパスについて

久之浜バイパスは、福島県いわき市四倉地区から久之浜地区に至る全長6.0kmのバイパス[[道路]]です。この道路は、国道6号の線形不良区間や狭隘なトンネルを迂回し、交通の円滑化と安全性の向上を目的として整備されました。

概要

起点: 福島県いわき市四倉町六丁目
終点: 福島県いわき市久之浜町金ヶ沢
延長: 6.0km
規格: 第3種第1級
道路幅員: 暫定13.5m（完成22.5m）
車線幅員: 3.5m
車線数: 暫定2[[車線]]（完成4車線）
設計速度: 80km/h


このバイパスは、国道6号の現道が海岸線に沿って走り、狭隘な区間や線形不良が連続していた問題を解消するために計画されました。特に、夏の海水浴シーズンには交通混雑が激しく、定時性や安全性の低下が課題となっていました。また、2011年の東日本大震災では、国道6号が津波で冠水した経験から、災害に強い道路ネットワークの構築も重要な目的とされました。

国土交通省磐城国道事務所によると、全体事業費は250億円（暫定2[[車線]]開通時170億円）で、2030年度の計画交通量は20,100台/日、費用便益分析の結果はB/C=2.0とされています。

歴史

久之浜バイパスの整備は、以下の段階を経て進められました。

1989年度（平成元年度）: 事業化
1995年度（平成7年度）: 2工区（いわき市久之浜町久之浜 - いわき市久之浜町金ヶ沢間、L=2.3km）の用地買収および工事着手
1999年（平成11年）3月18日: 2工区が暫定2[[車線]]で供用開始
2005年度（平成17年度）: 1工区（いわき市四倉町 - いわき市久之浜町久之浜間、L=3.7km）の用地買収に着手
2007年度（平成19年度）: 1工区の工事に着手
2017年（平成29年）2月26日: 1工区が暫定2[[車線]]で供用を開始し、全線開通
2017年（平成29年）4月1日: 久之浜バイパスと並行する国道6号の現道区間が福島県道395号四倉久之浜線に変更

道路構造物

久之浜バイパスには、以下の主要な道路構造物が含まれています。

江之網橋
全長：61.5m
幅員：11.8m
竣工：2009年（平成21年）
市道江之網1号線を渡る
新波立トンネル
全長：190.0m
幅員：8.0m
工法：新オーストリアトンネル工法（NATM）
施工：大日本土木
田之網跨線橋
全長：148.0m
主径間：54.0m
幅員：8.5（11.0m）
形式：3径間鋼連続箱桁橋
竣工：2012年（平成24年）
施工：日鉄トピーブリッジ
JR常磐線、市道、横内川を渡る
古内橋
全長：173.0m
幅員：11.0m
竣工：2013年（平成25年）
浜川と市道を渡る
連郷大橋
全長：276.5m
主径間：53.7m
形式：6径間鋼連続鈑桁橋
竣工：1997年（平成9年）
施工：片山ストラテック
小久川と市道を渡る
新大久川橋
全長：102.0m
主径間：75.9m
形式：単純箱桁橋
竣工：1997年（平成9年）
施工：日本橋梁
大久川と市道を渡る

路線状況

久之浜バイパスは、以下の道路と接続しています。

国道6号（水戸方面）/ 福島県道395号四倉久之浜線（起点）
福島県道245号白岩久之浜線（連郷交差点）
福島県道246号折木筒木原久之浜線（米野交差点）
国道6号（相馬方面）/ 福島県道395号四倉久之浜線（終点）

まとめ

久之浜バイパスは、国道6号の交通円滑化、安全性向上、災害対策を目的とした重要な道路です。全線開通により、地域住民や利用者の利便性が大きく向上しました。

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