久住卓也は、
1963年生まれの日本の
漫画家・絵本
作家です。兄である
久住昌之と共に「Q.B.B.」というユニットを組み、数々の作品を発表してきました。彼の作品は、独特な視点とユーモアが特徴で、幅広い世代に支持されています。
経歴
東京都で生まれた久住卓也は、「美學校」で岡部徳三に版画を学びました。その後、
イラストレーターとして、広告、雑誌、絵本など様々な分野で活動を展開。
1988年には、実兄の
久住昌之とユニット「Q.B.B.」を結成しました。
1994年から1997年にかけて『月刊漫画ガロ』、休刊後は『アックス』にて、原作を兄の
久住昌之が担当した『
中学生日記』を連載しました。この作品は、
1999年に
文藝春秋漫画賞を受賞し、彼の名を広く知らしめるきっかけとなりました。さらに、
2001年からは続編となる『へぼへぼ中学時代』を朝日中学生ウイークリー(現・
朝日中高生新聞)で
2015年3月29日まで長期連載(
青林工藝舎から『新・
中学生日記』として8巻途中まで刊行)し、全728回という長期連載となりました。
また、この作品は
2006年に
山下敦弘監督によって短編映画化され、その映画のDVDには新作漫画が添付されました。このことからも、彼の作品が多くの人々から愛されていることがわかります。
作品の特徴
久住卓也の作品は、日常生活の中にある小さな出来事を、独特の視点とユーモアで描いている点が特徴です。子供向けの絵本から、大人向けの漫画まで、幅広いジャンルで活躍しており、そのどれもが読者を楽しませる魅力にあふれています。
特に、「Q.B.B.」名義で発表した作品は、兄弟ならではの息の合ったコンビネーションが生み出す独特な世界観が特徴です。
主な作品
久住卓也の主な作品には、以下のようなものがあります。
単著
『ふうちゃんのおつかい』 (教育画劇, 2012)
『調べて使える!ことわざブック』 (あかね書房, 2015)
『おすしのみいちゃんどーこだ!?』 (教育画劇, 2016)
『なすのぼうや』 (ポプラ社, 2018)
共著(Q.B.B.名義)
『英三=金星人説』 (青林堂, 1990)
『幼稚大先生タケマン』 (
河出書房新社, 1991)
『とうとうロボが来た!!』 (青林堂, 1994)
『幼稚なotona』 (
青林堂, 2000)
『ヨーチA1』 (青林堂, 2001)
『
中学生日記』 (
青林工藝舎, 1998)
『新・中学生日記』 (青林工藝舎, 2002-2008)
『古本屋台』 (集英社, 2018)
その他共著
『わすれないで森のねこ屋敷』 (大日本図書, 1990)
『あした、億万長者』 (講談社, 1990)
『カッパのパワー』 (大日本図書, 1990)
『地球のおへそはどこにある』 (童心社, 1991)
『ぞうのはなちゃんと冷蔵庫ホテル』 (大日本図書, 1992)
『こぶたのぷうのにちようびはさかなつり』 (PHP研究所, 1993)
『すてネコのらネコうちのネコ』 (講談社, 1993)
『こぶたのぷうのどようびはたからさがし』 (PHP研究所, 1993)
『死んだスーパーマン』 (大日本図書, 1994)
『超おもしろ!クロスワードパズル』 (ポプラ社, 1996)
『ノートにかいたながれ星』(講談社,1996)
『超むずかし~い!ピクチャークロス』 (ポプラ社, 1997)
『へっぷりよめさまあずきとぎのおばけ : ほか』 (講談社, 1997)
『かみさまのいうとおり』 (PHP研究所, 1997)
『ねずみのすもう』 (童心社, 1997)
『ももたろうばけくらべ : ほか』 (講談社, 1998)
『追え!秘密のおたから事件』 (あかね書房, 1998)
『たんたんたっくんのぼうけん』 (童心社, 1998)
『スペースシャトルぶんどり大作戦』 (旺文社, 1999)
『のーみそグルグル!最強パズル王国』 (ポプラ社, 1999)
『学校でやってみよう』(童心社,2000)
『学校から外へ出よう』(童心社,2000)
『家庭でためそう』(童心社,2000)
『環境学習を発展させよう』(童心社,2001)
『環境学習トラの巻・資料集』(童心社,2001)
『走れ!飛べ!小てんぐ三郎』 (あかね書房, 2001)
『むしたちのうんどうかい』 (童心社, 2001)
『やさいむらのあかたろう』 (童心社, 2003)
『むしたちのおんがくかい』 (童心社, 2003)
『さらやしきのおきく』 (童心社, 2004)
『なぞなぞ1年2年生』 (西東社, 2004)
『台風がきたぞ』 (童心社, 2005, 2011)
『むしたちのおまつり』 (童心社, 2005)
『頭がよくなるなぞなぞ』 (童心社, 2006)
『えいようせんたいしょくレンジャー』(ポプラ社,2007)
『むしたちのえんそく』 (童心社, 2007)
『まんまるまんまたんたかたん』 (童心社, 2007)
『かえるるちゃんのおみまい』 (童心社, 2008)
『むしたちのかくれんぼ』 (童心社, 2009)
『ばいきんこわいぞ』 (童心社, 2010)
『1円くんと五円(ゴエ)じい』 (ポプラ社, 2010)
『ぶるるんぶるた 水陸両用車』 (童心社, 2010)
『1円くんと五円(ゴエ)じい ひみつのちていおんせん』 (ポプラ社, 2011)
『1円くんと五円 (ゴエ) じい かいぞく三人ぐみ、あらわる!』(ポプラ社,2011)
『1円くんと五円じい(ゴエジイ) : おばけやしきでうらめしや~』 (ポプラ社, 2012)
『むしたちのサーカス』 (童心社, 2012)
『1円くんと五円じい(ゴエジイ) : ハラハラきょうりゅうえんそく』 (ポプラ社, 2013)
『じごくごくらく伊勢まいり : 落語まんが』(童心社,2014)
『まる・さんかく・しかく』 (小学館, 2014)
『少年野球あるある』(日本文芸社,2016)
『かん字のうた』 (岩崎書店, 2017)
* 『みつばちぶんのおつかい』 (童心社, 2017)
久住卓也の作品は、その独特な視点とユーモアで、子供から大人まで幅広い層に愛されています。彼の作品を通じて、日常の小さな出来事の中に隠された面白さや、豊かな想像力を楽しんでみてはいかがでしょうか。