久保満雄

久保満雄について

久保満雄（くぼ みつお）は、1899年1月2日に熊本県で生まれ、1989年1月27日に亡くなった、大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍少将でした。

生い立ちと学歴

久保満雄は、1899年（明治32年）に熊本県で誕生しました。陸軍士官学校第32期を卒業後、陸軍大学校第40期に進み、さらに東京帝国大学法学部を卒業するという、非常に優秀な経歴を持っています。これらの教育機関での学びは、彼の後の軍人としてのキャリアに大きく影響を与えたと考えられます。

軍歴

1939年（昭和14年）7月、久保満雄は陸軍省整備局戦備課の高級課員に就任しました。翌1940年（昭和15年）8月1日には陸軍歩兵大佐に進級し、同時に第40師団参謀長（第11軍）として日中戦争に出征しました。この時期、彼は作戦立案や指揮において重要な役割を果たしました。1942年（昭和17年）8月には朝鮮軍参謀に転任し、その後1944年（昭和19年）7月14日には歩兵第90旅団長（駐蒙軍・第118師団）に就任しました。

1944年（昭和19年）8月1日、久保満雄は陸軍少将に進級しました。1945年（昭和20年）3月31日には第43軍参謀長（北支那方面軍）に就任し、北支方面での作戦を指揮しました。同年6月1日には朝鮮軍管区参謀副長に転じ、京城府（現在のソウル）で終戦を迎えました。

戦後

終戦後、久保満雄は軍人としての活動を終え、1989年に90歳で亡くなりました。彼の生涯は、激動の時代である明治、大正、昭和という三つの時代を駆け抜けたものでした。彼の軍歴は、日本の歴史における重要な転換期を反映しており、その経験は後の世代に多くの教訓を残しています。

参考文献

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

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