久米町

久米町（くめちょう）：岡山県に存在した旧町

久米町は、かつて岡山県の中北部に位置していた町で、久米郡に属していました。2005年に津山市へ編入合併され、現在は津山市の最西部、久米地区として知られています。住所表記としては「久米」の名は残っていませんが、地域の歴史と文化は今も色濃く残っています。

地理

町の東端は津山盆地の西端にあたり、比較的平坦な地形が広がります。しかし、町域の大部分は吉備高原に属し、山林と丘陵が織りなす自然豊かな風景が特徴です。かつて出雲街道が通り、宿場町（坪井宿）として栄えた国道181号沿いは、現在も交通の要所となっています。

沿革

久米町の歴史は、1955年（昭和30年）1月1日に、大井町、倭文村、久米村の1町3村が合併したことから始まります。その後、2005年（平成17年）2月28日に、苫田郡の加茂町・阿波村、勝田郡の勝北町とともに津山市へ編入合併されました。

教育

町内には、以下の小学校と中学校がありました。これらの学校は現在、津山市立の学校として運営されています。

久米町立喬松小学校（現・津山市立喬松小学校）
久米町立中正小学校（現・津山市立中正小学校）
久米町立誠道小学校（現・津山市立誠道小学校）
久米町立秀実小学校（現・津山市立秀実小学校）
久米町立久米中学校（現・津山市立久米中学校）

交通

鉄道は、JR姫新線が町内を通り、坪井駅と美作千代駅が利用されていました。道路は、中国自動車道が通り、久米バスストップが設置されています。最寄りのインターチェンジは院庄ICです。また、国道181号、国道429号をはじめ、多くの県道が町内を網羅していました。

JR姫新線：坪井駅 - 美作千代駅
中国自動車道：久米BS、院庄IC
国道181号
国道429号
岡山県道70号久米建部線
岡山県道159号久米中央線
岡山県道205号美作千代停車場線
岡山県道335号余野上久米線
岡山県道337号山城宮尾線
岡山県道339号西一宮中北上線
岡山県道340号河本久米線
岡山県道341号坪井下栃原線
岡山県道455号小山桑上線

道の駅

久米の里

久米町出身の有名人

久米町は、様々な分野で活躍する人物を輩出しています。

坂本雅幸（ミュージシャン）
重松清（作家）
河原主尚（プロ野球選手。元大阪タイガース）
柴田健治（政治家）
金田稔久（政治家）
千原しのぶ（女優・東映）

関連項目

岡山県の廃止市町村一覧

外部リンク

津山地域合併協議会（総務省 合併デジタルアーカイブ）
追想：七十八市町村時代－久米町（岡山県立図書館メディア工房）
* 久米町ホームページ（2005/01/30アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

久米町は、津山市に合併された今も、その歴史と文化を地域住民によって大切に守り続けられています。

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